進化の謎~水中から陸上へ~

こんにちは、片岡です。
先日読んだ渡辺政隆『ダーウィンの夢』が面白かったので紹介します。

「かつては、陸地が乾燥して、多くの池や川が干上がったせいで上陸を強いられたのだと説明されていた。しかしシュービンは、上陸できることの利点は強敵の多い水中から脱出できることにあったと考えている。ティクターリクの体長は一メートルもあった。しかし同じ川にはその二倍もある肉食魚も同居していた。そんな猛者がうじゃうじゃいたのだ。一方、陸上に強敵は皆無だった。それどころか、一足先に上陸を果たしていた無脊椎動物がたくさんいた。つまり、手つかずの食べ物が豊富にあったわけだ。そんな天国のような土地にあこがれないものがいるだろうか。たとえ上陸のハードルが高いにしろ。」

渡辺政隆『ダーウィンの夢』 p.151

中学~高校と理科は苦手でしたが、人類史につながるかもしれないと思うと生物の進化もスリリングだと思います。

生命や宇宙の誕生はいまでも謎に包まれていますが、地道な科学の歩みを知ることはたしかに好奇心を刺激してくれはしないでしょうか。

陸上生物についての記述があったところも抜き出しておきます。

「時代は前後するが、これまでに見つかっている最古の陸上動物化石は、スコットランド東北部の都市アバディーン近郊で四億二八〇〇万年前、すなわちシルル紀(四億四四〇〇万~四億一六〇〇万年前)中期の砂岩の中から二〇〇四年に見つかったヤスデの化石である。胴体の側面に鬼門と呼ばれる呼吸のための孔が確認できることから、陸上生活を送っていたことがわかる。」

渡辺政隆『ダーウィンの夢』 p.158

四億というと途方もない感じがしますが、宇宙誕生が138億年前。学問の使命は人間について考えることとされていますが、人間について考えるときも、近視眼的にならないように長いスパンでものを考えることも必要なのかなと思います。

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この記事を書いた人

片岡 正義

主に国語・英語を担当。言語を理解する上での「からだ」と「あたま」の双方から楽しみを感じられるような授業をしたいと思っている。

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