中高生が1人の場所をもつべき5つの理由

こんにちは、坂本です。

中学生、特に1・2年生は、クラスメイトや親との関係が不安定で悩みも多い時期です。
学校はもちろん家に帰ってもLine等でつながっている今の中高生は、良くも悪くも常に対人関係にさらされいます。

僕の生徒でも周りのことをきにしすぎすぎて、悩んだり集中できないということがままあります。
そういうときは、1人だけの時間をつくってみようと伝えています。

1人だけの時間とは?

・周りの人を気にせずリラックスできている
・携帯等が気にならない(電源を切っている)

例えばお風呂に入っている時はそうですね。
僕も1人だけの時間が欲しい性格なので、海に行ったり、神社に行ったり、知らない街を歩いてみたり意識的に1人だけの時間を作るようにしています。

1人だけの時間をもつメリット

①何をやっても良い

1人の時間は周りの人間の反応を気にしなくて良いので何をやっても良いのです。
読書をしたり考え事をしてもいいですし、ボーっと風景を眺めたり寝ていても構いません。

②勉強や読書に集中できる

問題を解いて、それが間違いだったときに周りにそれをどう評価されるのかということが気になってしょうがない。
こういう気持ちになっている時は目の前の勉強や作業に集中できません。

確かに、自分がやることなすこと全てを周りが悪く評価すると思い込んでいてはやる気も起きません。

1人だけになることは他人の視線を気にする必要はありません。自分だけに向き合って勉強することができます。
いつもは周りが気になって集中できない子でも、自分と問題だけの世界をつくり集中することができるのです。

③過去を振り返り、将来のことも考えることができる

1人の時間は自身の過去を振り返るのに非常に良い時間です。
自分の過去と向き合うことで、今の自分に対する納得感を得て自己肯定感が高まります。

将来について考えることもできます。
周りが言うから、という理由でなく本当に自分がやりたいことは何なのかを考えることができます。

④新しい発見がある

1人になっていつもとは違うアンテナを張ってみると、これまで見えなかったことが見えてきたり、新しい考えが浮かんだりするかもしれません。

庭にあるリンゴの木からリンゴが落ちるのを見て万有引力を思いついたニュートン(*実はこの有名な逸話は真偽定かではないと言われています。)…まではいかなくても自然や街の中には必ず新たな発見があります。

⑤他人志向を和らげ自己信頼を高める

アメリカの社会学者D.リースマンは、周囲の他人やマス・メディアに登場する同時代人を行動の基準または指針とする傾向を”他人志向型”と名付けました。

他人志向であること自体が悪いことではないのですが、中高生をみていると、過剰に他人志向であるように感じることがあります。
1人の時間は内省的になることで、他人志向を和らげ自己信頼を高めるきっかけになり得るのではないでしょうか。

都市に1人になれる場所はあるのか

僕が子供の頃は家の周りに空き地があったり海があったり、ほとんど管理されていない場所で自分の時間を持つことができましたが、教室周辺にはそういう場所は少なく感じます。

ある生徒に「周りを気にせず、自分だけの時間だと感じられるのはいつ?」と聞くと、「通学中の電車内」と言われて驚いたことがあります。
確かに通学中の電車内は周りが他人だらけなので、1人の時間と感じられるのでしょう。

自然が豊富な場所であれば1人の場所は自然と見つかると思います。しかし都市に住んでいる人はそういう場所は意識して探さなければ見つからないのではないかと思います。次回は生徒へのインタビューも交えて都市における1人の場所を紹介したいと思います。

私たちは、横浜にある小さな個別指導の学習塾です。

一般的な学習塾では、予め決まったカリキュラムに生徒を適応させることが重視されています。

私たちにとってもカリキュラムは大切なものですが、勉強を通じて生徒自身が「どう勉強したいか」考えて行動できるようになることが、勉強を楽しむことに繋がり、長期的な学力の向上に貢献すると考えています。

「勉強する力をつけたい」「どうせやるなら勉強を好きになってもらいたい」という方は是非ティーシャルをご検討ください。

この記事を書いた人

坂本 諒

ティーシャル代表。数学、物理、化学などを担当。

記事一覧 プロフィール
お問い合わせ 無料体験