英語の文法と語法解説

補語とは何か理解する

英字新聞

このページでは、英文法のSVOCのCである、補語について日本語の述語を踏まえて説明します。

日本語の述語と英語の補語

まずは、日本語の述語の3つのパターンをみてみます。

  1. ゴジラが、東京にやってくる。(Xはどうする。)
  2. この本は、面白い。(Xはどんなだ。)
  3. 田中さんは、工場長だ。(Xは何だ。)

1.の述語は「やってくる」であり「どうする」を表します。
2.の述語は「面白い」であり「どんなだ」を表します。
3.の述語は「工場長だ」であり「何だ」を表します。

この中で、2.と3. の日本語を英語で表現するときに補語が使われます。

「どんなだ」と「何だ」を言い換えると、補語は何らかの「状態」か「名称」を表している言葉だということができます。

補語を含む英文

補語とは、状態あるいは名称を表す言葉である。では、英語で書いたバージョンを、見ておきましょう。

  • This book is interesting. (面白いという状態)
  • Mr. Tanaka is a factory manager. (工場長という名称)

状態を表す言葉を「形容詞」と、名称を表す言葉を「名詞」といいます。

日本語には、形容詞によく似たものに形容動詞というものがありますが、英語ではこの二つは区別しません。
「状態」表す言葉=形容詞、と英語では考えてください。

補語のまとめ

まとめます。

  1. 述語のうち、「どんなだ」「何だ」にあたるものを、補語という
  2. 「どんなだ」=状態を表す形容詞
  3. 「何だ」=名称・名前を表す名詞

補語、目的語、修飾語は、文法を理解するうえでつまづきやすいところです。しっかり理解して、英語を構造的に読む力をつけていきましょう。

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この記事を書いた人

片岡 正義

主に国語・英語を担当。言語を理解する上での「からだ」と「あたま」の双方から楽しみを感じられるような授業をしたいと思っている。

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