問題演習のスピードアップを図るには「視点移動」に注目してみると良いかもしれない
こんにちは、桜井です。
今週生徒指導をしていて(集団指導なんですが)、そのクラスの中で一番問題を進めるスピードが遅い生徒を注意深く観察していたら、あることに気づきました。
その生徒の視線が単語単位でテキストとノートの間を往復しているのです。1単語を見ては、1単語を書き写す。また1単語を見て、また1単語書き写す。こんな感じなのです。
「遅いのにも理由があるんだな」と思いました。すぐさまその生徒には指摘をして、問題をやるときに注意して見るよう言いました。
スピードが大切なそろばんからの教訓
そういえば同じようなことを過去、僕も先生に言われた記憶が蘇りました。
小~中に通っていたそろばん教室の先生です。
読み上げ算(正式名称なんだっけ…)なんかにおいては先生が次々に数字を読み上げていってしまうのでおいつかなくてはなりません。そんな感じで、計算スピードはかなり厳しく鍛えられたと思います。
その先生が、今日僕が感じたことを同じようなことを言っていたのを思い出しました。
「数字をいちいち1つずつ見ているんじゃない。いくつかまとめて頭に入れてやってみろ。その方が速い」
視点移動は時間ロスの原因
これって他の科目にも応用できませんか?
単語や数字をひとつずつ見ているということは、移動にかかる時間がそれだけ余分にかかっているわけです。現に今回の生徒のやっている様子を見てみると、英語を1語1語、かなりの時間をかけて書いているように見えました。そんなやり方なので、他の生徒が全て演習を終えているのに1人だけ大問1つ分まるまる残っていたりするのです。
それが1単語ではなく複数の単語、句とか節とか文単位で目を通すことができるようになったら?
1コマの授業の中で、テキストとノートの間を視点が移動するのは、測定でもしてみないと正確には分かりませんが、1回や2回ではありません。数十、数百回とやっていることは実感できますよね。往復させるたびに文字を認識し直すというロスが生じているはずです。それが半分になったら?劇的な時間短縮になると思いませんか。
※まるで社会人にとってのメール処理のようなものです。メールが来るたび、今の作業を中断してメール処理に移行し、また戻ってきて集中を取り戻すという無駄をつくりがちです。
となりの猛スピードで解いている生徒と見比べてみると一目瞭然!そっちの生徒は書くときはブワーッと書いて、テキストはちらちらと見る程度でした。明らかに視点移動にかけている時間が違います。
テキストを見ないということを意識してみる
というわけで、周りの生徒と比べるなどして自分の問題を解くスピードに不満がある生徒たちに提案です。
「できるだけテキストを見ない」ということを意識して下さい。その分1回みる度に情報を多く得ようとしてみるのです。
これには副作用もあって、英語であれば単語単位ではなく、文単位で処理するようになるはずです。そうすると処理し無くてはならないポイントが減っていくので、長文読解速度の劇的な向上にも貢献するはず。ネイティブはそのようにやっているはずですよね。
パッとした思いつきのようでしたが、裏付けはたくさん。是非お試しあれ。
私たちは、横浜にある小さな個別指導の学習塾です。
受験をはじめとした勉強において、固定的なカリキュラムや決まった勉強方法に生徒を適応させることに意識が向きがちです。
私たちはそれらを大切にすると同時に「生徒」を中心とした学習方法を提案し実践することが、生徒が勉強を楽しむことに繋がり、学力の向上につながると考えています。
「自分に合ったやり方で勉強したい」「どうせやるなら勉強を好きになってもらいたい」という方は是非ティーシャルをご検討ください。