Scarborough College(スカボロー・カレッジ)の教育と生活 -イギリス留学日記 前編-

ティーシャルに通う高校1年生の土居くんという生徒が1年間のイギリス留学をすることになりました。そこで、貴重な体験をテキストに残すべく、文章表現の実践練習を兼ねて「イギリス留学日記」を書いてもらうことにしました。このブログを書くことを通じて、表現力向上はもとより、留学中の学びがより有意義になることを願っています。それではどうぞ!(坂本)
※この記事はイギリス留学中の複数の日記に編集を加えたものです

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ロンドンへ市内観光 -イギリス留学日記 後編-

成田空港からイギリスのScaboroughへ出発

初めまして、土居恒輝と申します。高校1年生です。

今日から、イギリスのScaboroughに1年間滞在します。この留学でいろんな文化や英語を学んできます。

成田空港でこの記事を書いています。今、搭乗20分前です。そろそろ行ってきます。

出発する直前に成田空港で(真ん中が筆者、左右は見送りに来てくれた深川さんと坂本さん)

Scarborough College(スカボロー・カレッジ)

僕は今、Scarborough(スカボロー、スカーバラ) という町にいます。

scarboroughの街並み
scarborough(スカボロー、スカーバラ)の街並み

Scarborough は小さな町で、5万程の人が住んでます。サイモン&ガーファンクルの代表曲の1つでもある『Scarborough Fair』の舞台になっていることで有名です。

僕が今通っているScarborough Collegeを紹介します。

Scarborough College(スカボロー・カレッジ)はイギリスのノース ヨークシャー州にある全寮制の学校で、100年以上続いているとても古い学校です。現在は200人位の生徒がいて、幼稚園から高校まであり、いろんな国の人(例えば、中国・タイ・フランス・ドイツ・ケニア・イギリス・スペイン など )がいるので1人1人個性が出ていてとても面白いです。

授業が1コマ40分なんですが、毎日8コマあって、教科は数学・英語・物理・生物・化学・歴史・地理・保健体育を習っています。1日に8コマも授業があると頭に入れるのが難しくて正直…つらい。すごく困ってます。

それよりも、特に今1番困っていることは、日本人がいないことです。日本人がいないのは、留学生活を通じた文化や言語に関する学びのことを考えるといいことだと思いますが…たまに英語から逃げようとする自分がいます。

イギリスと日本の学校教育の違い

今回は『授業や教育を日本の学校と比べてみて思ったこと』を幾つか紹介しようと思います。

イギリスの義務教育制度

まず基本的な教育制度の違いから紹介します。

イギリスは16歳(year11)までが義務教育で、16歳になると、GCSE(イギリスで義務教育修了時に行う統一試験 General Certificate of Secondary Education の略称)という義務教育の修了試験を受けてA〜G判定で評価されます。(優秀な成績を取った人にはA判定よりも良いA*判定というものがあります。) 保護者や家庭教師によって家で教育をする home schooling というものもあります。

year11では5月から6月にかけて先ほど説明した、GCSEという一年を通して習った単元の中から、全て出題される大きなテストを受けます。

学校生活と授業

次に学校生活の話をします。

学校によって違うかもしれませんが、僕の通っている Scarborough College は1コマ40分1日9コマで、日本と同じく、自分のクラスがあり、担任もいるのですが、クラスとして集まるのは朝のホームルームだけなので日本のようなクラスの活気はありません。

体育祭や文化祭など、クラスみんなで団結するような機会がないからです。

1日が9コマということもあって、いろんな教科を受けるので、1日にたくさんの教科を吸収しなきゃいけなかったり、他の教科とテストがかぶる時があるので非常に大変です。日本のような6、7コマ授業が生徒にとっては負担がかかりすぎず良いのかと思います。

また1コマが40分授業なのですが短すぎです。また、授業が休憩を挟まずに4コマ連続授業でしかも移動教室なので、授業が終わった後すぐに次の授業があるクラスに移動しなくてはいけません。そのせいで40分しかない授業がどうしても、30〜35分ぐらいになってしまいます。これはどうにかして欲しいです。

電卓を叩く音が鳴るテストにおどろく!

話は変わりますが、こっちに来てからすぐクラスのレベルを分けるために、英語と数学のテストを行いました。その時、驚いたことがあります。それは、テストなのにもかかわらず隣の人が筆箱と一緒に電卓を取り出したことです。

隣の人に、「これはテストだよー!」と注意しようとしましたが、周りを見てみるとみんなが電卓を用意していました。それを見てようやく僕は、イギリスでは手書き計算をする必要はないことに気付きました。これが自分にとって最初のカルチャーショックでした。

数学の授業の時もイギリス人たちは、自分たちの机の隅に電卓を置いて、暗算すればできるような計算ですら電卓を使おうとします。なのでイギリスでは日本のように授業中でもテストでも、鉛筆の音が聞こえてくるのではなく、電卓のボタンの「カチカチッ」という音が鳴り止まないような状態です。

気付いたら手書きの計算でで解こうとしているのは僕以外に誰もいないってこともよくあります。笑  ですが中には、関数電卓を使わないと100%解けないような問題もあります。(cosθ = 29.5°を求める問題だったりとか)

イギリスで使用した数学の教科書
イギリスで使用した数学の教科書

もうひとつ、テストの表紙にその学年で習った箇所の数学の公式が全部書いてあることにも本当に驚きましたね。日本人からしてみると、今まで必死に公式を覚えてきた苦労はなんだったんだーなんて思いますが、イギリスだとそんなことをする必要はないんです。

これは数学だけではなく、物理でも化学でもそうです。物理でも数学同様公式がぎっしり書いてある紙が配られ、化学にいたっては、元素表の紙がテストと一緒に配られます。

なぜテストで電卓が許されるのか先生に聞いたところ、計算はコンピューターの仕事だという答えでした。

確かに計算は電卓の方が遥かに早ですね。しかし、あまり機械に頼りすぎると練習しない分自分の計算能力が落ちると思うので、やっぱり粘り強さだけで言えば日本の教育の方が断然に優れているのだと感じました。

ディスカッションやプレゼン重視の授業

授業の形式については、日本と大きく違うと感じたことがあります。

イギリスでは日本のように黒板に書いてあることを写す授業はあまりせず、とにかく生徒でグループを作りディスカッションさせます。その後、全員の前で話し合った内容をプレゼンさせられます。そして挙手制ではなく強制的に先生から生徒に質問されます。だから日本にはみんなの前でしゃべりたがらない人がたくさんいるんだなぁと思い知らされました。

イギリス人の登下校事情

最後に、イギリス人の登下校についてです。

僕の学校は田舎なので電車通学の人はいませんが、隣町まで運んでくれるスクールバスがあります。
しかし多くの生徒が隣町以外の街から来ているため、保護者が毎日朝夕、車で送り迎えをしなければなりません。なので、朝と放課後は異常なほど学校の前に車が止まっています。

イギリス人に「日本の学校では朝早く起きて電車を乗り継いで行くんだよ。」と言うと非常に驚かれます。

Bording house(寮)の生活

今回はScarborough CollegeのBoarding house (寮)の紹介をします。

寮は「Willersley house」 「Weaponness house」 「Deny’s crews house」の3棟があって僕はその中の「Deny’s crews house」 で生活しています。

「Deny’s crews house」 は学校から歩いて5分ぐらいの所あります。

寮といっても見た目が家のようで寮長の家族が一番上の階で暮らしているので、ホームステイしてる気分になります。とても居心地がいいです。

ここが僕が住んでいる寮です。

Deny's crews house の外観
Deny’s crews house の外観

ここが寮の玄関です。

Deny's crews house 内の扉と階段
Deny’s crews house 内の扉と階段

集まってビリヤードをしたりくつろいだりできるスペースもあります。

Deny's crews house 内のビリヤードができるスペース
Deny’s crews house 内のビリヤードができるスペース

寮には15人程で暮らしていて中でも中国人が多いです。僕の部屋は1人部屋ですが、寮のみんなはルームシェアしています。

ここが僕の部屋です。

Deny's crews house の自室
Deny’s crews house の自室

同じ寮に住んでいる友人です。

Deny's crews house のシェアルームと友人たち
Deny’s crews house のシェアルームと友人たち

放課後の過ごし方

毎日学校が4時半に終わったらすぐ帰るんですが、寮にダイニングルームがないから5時にまた学校に戻らなきゃいけないんですよ!

すごくめんどくさいですよね。

夕食を済ませたら寮に戻ってすぐhouse meetingをします。house meetingというのは寮のみんなが集まって寮生活の様々なことを確認する時間です。

そのあとprep time (自習時間)を自分の部屋で1時間ほどとります。たまに、宿題が多すぎて3時間くらいかかることもあります。

土曜日は友達と町に出て、行きつけの中華料理屋に行きます。日曜は毎週学校のプログラムで York という大きな町に行ったり、プログラムがないときは部屋にこもったて数学の勉強をしたりしてます。

寮ではとても充実した生活を送っています。

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この記事を書いた人

土居 恒輝

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