教材・本の紹介

受験生の50%以上が解ける落とせない入試問題数学の特徴と使い方

50%以上が解ける入試問題数学とは

『受験生の50%以上が解ける落とせない入試問題数学』はその名の通り全国の公立高校入試で受験生の50%以上が正解した問題だけを集めた問題集です。

公立高校の入試問題は全国どこでも①似たような典型問題が出題される、②どの単元でも易しい問題が出題されるという特徴があるため、受験生の50%以上が正解した典型問題を解けるようになっておくことは必須です。

偏差値60以下の公立高校を目指していて、数学の基本がある程度できている人が、過去問演習に本格的に取り組む前の教材としておすすめです。

各都道府県の教育委員会が発表している「設問別正答率データ」をもとに、受験生の50%以上が正解した問題を集めた画期的な一冊。落とせない基本的な問題のみを収録しているので、時間の無駄なく、効率よく学習できます。
旺文社ホームページより

50%以上が解ける入試問題数学の特徴

50%以上が解ける入試問題数学の特徴をざっくりまとめると以下のようになります。

  • 入試本番で「落とせない」正答率50%以下の問題のみ
  • 例題と問題が隣り合っているため理解を深めながら練習できる
  • ほどよい問題数で、実力チェックに役立つ

50%以上が解ける入試問題数学の基本情報

教材名
受験生の50%以上が解ける 落とせない入試問題 数学
著者
旺文社編集部
出版社
旺文社
サイズ
A4判
ページ数
問題集:80ページ・別冊解答:16ページ
価格
税込990円(本体価格:900円)
販売
市販教材

50%以上が解ける入試問題数学の構成

公立高校入試の分析記事

巻頭4ページは公立高校入試数学の出題傾向の分析や気をつけるべきポイントに関する記事となっています。図や表を使って読みやすくまとめられています。

問題集本体

「一次関数のグラフの利用」や「乗法公式を利用する平方根の計算」など、出題テーマごとに44の章に分かれています。
すべての問題が、47都道府県の公立高校入試の過去問で、問題ごとに正答率と都道府県名が記載されています。

一つのテーマにつき見開き2ページとなっています。左ページが例題とその解き方・考え方、使用する公式などのまとめとなっており、右ページは実力チェック問題となっています。

別冊解答

16ページの別冊解答が用意されています。問題集本体の対応ページが載っていたり、2色刷りでレイアウトも工夫されており使いやすいです。

解説は模範解答のような内容で解答プロセスの見本としては十分ですが、問題を解くための考え方に関する記述は少ないです。

50%以上が解ける入試問題数学の難易度

各都道府県の公立高校入試で正答率が50%以上の問題のみ収録されています。

計算問題は全体的に正答率が高く、90%を超える問題も珍しくありません。関数・文章題・図形は正答率60%~80%の問題を中心に選ばれています。

全体としては公立高校入試の計算・小問集合、テーマ別の問題(小問数3つ程度)の(1)をカバーする難易度となります。

すべての問題に正答率がのっているため、正答率を見ながら取り組むべき問題を選ぶことで難易度調整ができます。

どんな人におすすめか?

偏差値~60の高校を志望している高校受験生

目安として偏差値60以下、本番の得点目標が70点以下の人におすすめです。

数学が苦手な公立高校受験生

数学が苦手だけれども、最低限みんなが正解する問題は抑えておきたいという人におすすめです。

基礎を復習し終えた受験生

数学の基礎は一通り復習したけれども、過去問を丸ごと演習する前に、入試問題の練習をしたいという人におすすめです。

狙いを定めて、落とせない問題をしっかりマスターしたい受験生

入試本番で目標得点を取るために、特定の単元の問題練習したい人におすすめです。計算問題だけ解くとか、逆に計算は解かずに図形や関数だけ解くというような使い方も可能です。

入試問題を解いて力を試してみたい中学生2年生

習った単元の入試問題を解いて力を試してみたいという人にもおすすめです。易しめの問題が選ばれており、問題数も多すぎないので、ある程度基礎ができていれば中学2年生の時点での日常学習のテキストとしても使えます。

50%以上が解ける入試問題数学の使い方

ステップ1.出題傾向を知る

まずは、巻頭の入試傾向を分析した記事を読んで、「正答率50%以上の落とせない問題」とはどんな問題かをチェックしましょう。

ステップ2. 例題をみて、解き方を確認する

見開き左ページの例題をみて、問題の解き方・考え方を確認します。また、例題の下の重要事項を確認します。
※このステップは、純粋に力試しをしたい人は省いてしまっても構いません。

ステップ3. 問題を解く

右ページの問題を解きます。計算をしたり図を書くための余白はほとんどないので、問題集に書き込まずにノートや紙に解くようにしましょう。

わからない問題があったら、左ページの例題や要点まとめをみて、もう一度解き方を考えてみます。
※純粋に力試しをしたい人は左ページを見ずに一度丸付けをして、それから例題や要点まとめを見て解き直しても構いません。

ステップ4. 丸付けをする

1ページ解いたらすぐに丸付けをしてください。間違えた問題にはチェックをしておきましょう。

ステップ5. 解説を読み、解き直す

間違えた問題や理解が曖昧な問題は解説を読みましょう。読んだらすぐに解き直します。

ステップ6. しばらくしたら間違えた問題を解き直す

一回解いてからしばらくしたら、間違えた問題を解き直します。全部正解できるまで繰り返します。

50%以上が解ける入試問題数学で勉強するときの注意点

実力を確認する問題集としてベストではない

例題と問題が見開きに並んでいる構成のため、良くも悪くも問題を解くときに例題や要点が目に入ります。そのため、純粋な問題演習をしたい場合は、純粋な問題集を使用することをおすすめします。

この問題集は入試過去問を使って解法パターンを理解・練習することがメインの問題集だと考えてください。

基礎の反復練習には向かない

問題レベルが易しいとはいえ、あくまで入試問題です。基礎的な事項の反復練習をするのであれば、計算ドリル系の教材をおすすめします。

50%以上が解ける入試問題数学の前に取り組むべき問題集

  • 計算ドリル系の教材
  • 教科書準拠の教材

50%以上が解ける入試問題数学の代わりに使える問題集

  • 神奈川予想問題数学64

50%以上が解ける入試問題数学の後に取り組むべき問題集

  • 各都道府県の公立高校入試過去問
  • 受験生の50%以下しか解けない差がつく入試問題数学

私たちは、横浜にある小さな個別指導の学習塾です。

受験をはじめとした勉強において、固定的なカリキュラムや決まった勉強方法に生徒を適応させることに意識が向きがちです。

私たちはそれらを大切にすると同時に「生徒」を中心とした学習方法を提案し実践することが、生徒が勉強を楽しむことに繋がり、学力の向上につながると考えています。

「自分に合ったやり方で勉強したい」「どうせやるなら勉強を好きになってもらいたい」という方は是非ティーシャルをご検討ください。

この記事を書いた人

坂本 諒

ティーシャル代表。1988年福岡生まれ。大学に進学した2006年から塾講師をはじめ、2013年に個別指導塾ティーシャルを横浜に開校。おもに数学・物理・化学などを担当。

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