【体験記】東洋大学社会学部
“暖かくしてもらえました。いろんな本があったので自分の興味があるものがたくさん見つかりました。勉強以外のことも話してくれて人生にいい影響をもらいました。”
入塾のきっかけについて
ー ティーシャルに通い出したのはいつだったか覚えていますか?
実は2回入塾しています。1回目は高校3年生のときで、2回目は浪人中の8月末です。現役時は受験が思うようにいかず、就職するか悩んだのですが、やはり大学で勉強したい気持ちが強かったので、浪人することにしました。
ー 高校卒業してからはどのように過ごしていましたか?
ある程度自立しなければいけないという方針だったので、3月からアルバイトを始めて、生活費を稼ぎつつ受験の資金を貯めて、しばらくしてから本格的な勉強をすることになりました。しばらくはバイト中心の生活で、勉強は合間の時間に世界史の動画授業をみるくらいでした。
ー 本格的に受験勉強を始めたのはいつ頃ですか?
バイトに慣れて、実家の引っ越しが終わって落ち着いた8月に親と受験するか就職するか改めて相談して。少し迷ったけど、受験することに決めました。
ー 受験するという決断の背中を押したものはありましたか。
高校1年のときの学校の国語総合の先生(将来の相談をするような間柄)からもらった手紙で「君は大学に行った方がいい」と言われたことを思い出しました。その先生も浪人してから大学に行って、20代の若い先生で親近感もあったので心に刺さりました。
受験勉強について
ー 受験勉強を始めるにあたって意識したことは?
これで受験は最後だ。何としても大学生になる!ということだけです。
ー 全体としてはどのように勉強をしましたか?
9月から11月までは大急ぎで基礎を復習しました。11月まではバイトも続けて、12月くらいから受験勉強一本にして、過去問演習を始めました。1~2月はひたすら過去問演習です。英語は最初から、国語は途中から授業をとりました。世界史は自習のみです。科目ごとの比率は英語:国語:世界史、4:3:3くらいです。
ー ティーシャルをどのように使っていましたか?
英語と国語の授業を週1回ずつとりました。また、メインの自習場所として使っていました。長い時間教室にいる中で、受験勉強で困っていることの相談にのってもらったり、雑談したりも。
ー 英語はどんな勉強をしましたか?
英語はまずは英単語。ターゲット1900を使って毎週100~200単語ずつ進め、毎日セルフテストをしていました。長文は宿題で出るもの以外にも、2日に一回のペースで問題を解いて、わからない単語やイディオムをしっかり見直して覚える。文法は全体を復習しつつ、理解が乏しかった文型・助動詞・仮定法・受動態・関係詞をブートキャンプみたいに短期集中で練習しました。
授業では小倉先生に英文解釈と長文の解き方を教えてもらって、宿題で出たところを解いてわからないところを質問するというサイクルでした。小倉先生のお陰でわからないところを潰せました。
ー 現代文/古文はどんな勉強をしましたか?
現代文は入試現代文のアクセス基本・発展、アクセス復習プレミアムノートをやりました。
古文はスタサプの講座を中心に復習して、河合出版のステップアップ基礎文法トレーニングとマーク式問題集をやって、あとは古文単語と演習問題集です。苦手だったので意識的に多くの問題にふれるようにしました。
ー 世界史はどんな勉強をしましたか?
世界史だけはバイト中心の生活の間もスタサプの動画と資料集をみていました。9月からは世界史トータルナビをメインテキストにして、スタサプの章末問題などの問題集も解いて知識を定着させ、全レベル問題集レベル4などでアウトプットの練習をしました。そのあと過去問です。
ー 志望校に変化はありましたか?
浪人中に大学で学びたいことが人文系から社会科学系に変化しました。教室に置いてあった『下流社会』を読んで、当時と本が書かれた状況は違うと思うけど、社会を分析することに興味を持ちました。総合的なことを学びたかったんです。
ー 高校を卒業して、アルバイト生活を経て変わったことはありますか?
コロナの影響が大きい時期だったので、人との交流が減って、周りに流されたり余計なプレッシャーを感じることが少なくなりました。その分自分に向き合う時間が増えました。
高校3年生のときは、いつでも勉強できるからいいや、という甘い意識があったのと、周りの人との関係の中で自分から動きづらい、溺れている感じがありました。
浪人期は24時間のうち5~6時間がアルバイトの時間だったので、時間が限られている分どう時間を使うか考えることが増えました。時間がない中で頑張ろうと自分を奮い立たせることができました。
ー アルバイトをすること自体は何かプラスになりましたか?高3の時と比べるとコミュニケーションが上手になったように感じました。
アルバイトのおかげかわからないけれど、以前よりも率直に、思ったことを伝えて会話のキャッチボールができるようになったと思います。それで、わからないところがはっきりするようになった。あとはシンプルに、働いて稼ぐことの大変さが身に染みてわかりました。
ー ティーシャル以外でどのように勉強しましたか?
午前中はたいてい家のリビングで勉強していました。
ー 受験勉強の中で嬉しかったり楽しかったりしたことはありましたか?
ここ(ティーシャル)で勉強できることが喜びでした。大手の予備校に行くという選択肢はありませんでした。スタディサプリのコーチングコースと比べましたが、実際に人と会って教えてもらった方がいいし、そうじゃないとやっていけないと思いました。家に篭ったら何もできないと思います。
ー どんな時に集中して勉強できていましたか?
教室にきたら自然と集中して勉強できました。
バイトを続けていた11月までは1日の勉強が6時間前後、このままで大丈夫か多少不安もありましたが、バイトを辞めてからは8時間を超えるようになり。年末くらいには10時間集中して勉強できるようになりました。昔はこうはいかなかった。
ー 大変だったことは何ですか?
時間もお金もない状態で、結果を出したいというプレッシャーがあったので、メンタル的にはギリギリでした。お金の面ではアルバイトで稼いだお金の半分は生活費や家賃に充てて、もう半分は教材・塾代・受験料などに充てましたが、最終的に受験料は親から借りて大学入学後に返済することにしました。
受験直前・本番
ー 直前は何をしていたか、どんなことを考えていましたか?
健康面に気をつけました。家族が栄養バランスの良いものを用意してくれたおかげで、勉強に集中することができました。当時、弁当は勉強中のささやかな楽しみでした。
あとは、赤本を買って過去問演習中心です。1年目と比べてたくさん演習できたし、英文法ファイナル問題集、志望校別の対策もできました。そしてイメージトレーニング。解く問題の順番と時間配分、わからないときにどう対処するかなどです。
ー 本番はどうでしたか?
全部で4校受けて、大学・科目によって出来不出来はありましたが、全体的にはやれることはやったという手応えでした。1校はチャレンジ校で、合格する可能性が低かったのですが、自分としては受けることが大事なことで、ある種の夢でもありました。当時の自分にとってはどうしても受験したい学校でした。
ー 結果はどうでしたか?
2校合格しました。大学に進学できることが決定して、まあ良かったという感じだったんですけれど、もう一校受けてみたらと勧められて、東洋大(2部)を受けてみることにしました。母親も別の大学の夜間出身だったから2部がどんなものかなんとなく知っていて抵抗がなく、得意科目を活かしやすい配点だったこともあり受験してみることにしました。
ー 急に受けることになりましたが自分に合いそうだと感じましたか?
大学を調べてみて建学の精神が独特で、「諸学の基礎は哲学にあり」「余資なく、優暇なき者」というのが自分にとってしっくりきたのと、今の時代に2部をやっていて色々な人に開かれている大学といういい印象がありました。ここしかない、ここに行きたいとなりました。しかも学費も安い。
ー 直前や本番はどうでしたか?
試験までの期間も短かったですが、英語と世界史の勝負とみてその2つを中心に対策をして、本番はかなり手応えがありました。結果は補欠合格で連絡待ちということでした。
ー 連絡は来ましたか?
3月25日に電話がかかってきて合格通知をもらいました。
ー 合格を知ってどう感じましたか。
進学先が決まってほっとする気持ちと、受験のプレッシャーからの開放感と、やりきった満足感が混ざりあっていました。
大学受験を終えて
ー 大学ではどんなことに取り組みたいですか?
まずは、社会学に関するいろんな本を読みたいです。ちょうど先日、ピエール・ブルデューの入門書を見つけて読みはじめました。他にはデザインとか哲学も勉強したいです。あとは、大学の勉強じゃないかもしれませんが、20世紀のイギリス社会とUKロックの関係に興味があります。
ー ぜひ、たくさん読書してもらえたらと思います。課外活動などその他にやりたいことはありますか?
勉強しながらアルバイトできるから、その時間とお金を使って、いろいろなところに旅行したいです。自分でプランを組み立てて行動するのが楽しいです。
ティーシャルについて
ー 通っていて良かったことは何ですか?
暖かくしてもらえました。いろんな本があったので自分の興味があるものがたくさん見つかりました。勉強以外のことも話してくれて人生にいい影響をもらいました。
勉強に関しては、小倉さんの解説がわかりやすかったのと、英文解釈をたくさん練習して英文の読解の理解力向上に繋がりました。また、自己管理が徹底できるようになりました。いろんな受験生をみてきている人がいるということが心強かったということがある。予算と時間が限られている中で相談する中で結果的に最適解を見つけることができたと思います。
ー 印象に残っているできごとや言われたことはありますか?
うーん、意外と思いつかない。強いて言えば先生たちがみんなカレー好きだったこと。
ー 他の塾との違いは何ですか?
プレッシャーに弱かったので多くの人間をみながら勉強してたら押しつぶされていた。自分が集団塾に通っていた頃は不自由を感じていたが、ここは自由でだからこそ勉強できました。
ー 最後に、何かメッセージはありますか。
周りの人に頼ってください。1年目の僕はそれがうまくできずに一人で抱え込んでしまった。2年目は全部自分ではできていないことに気づきました。わからないことを自分の中で無理やり納得したりせずに誰かに聞くとか、勉強の環境を整えるために親にお願いするとか、誰かに頼ることで解決できることがあります。
ー ありがとうございました。
私たちは、横浜にある小さな個別指導の学習塾です。
受験をはじめとした勉強において、固定的なカリキュラムや決まった勉強方法に生徒を適応させることに意識が向きがちです。
私たちはそれらを大切にすると同時に「生徒」を中心とした学習方法を提案し実践することが、生徒が勉強を楽しむことに繋がり、学力の向上につながると考えています。
「自分に合ったやり方で勉強したい」「どうせやるなら勉強を好きになってもらいたい」という方は是非ティーシャルをご検討ください。