【合格体験記】青山学院大学総合文化政策学部総合文化政策学科
“「心の健康」を一番意識して受験勉強のサイクルを決めました。”
入塾のきっかけについて
ー ティーシャルに通い出したのはいつからでしたか?
高2の12月に体験を申し込んで、年末に入塾面談をしました。12月30日が最初の授業だったのを覚えています。
ー 塾を探し始めたきっかけは?
高2後期の定期テストの時期(11月くらい)に、しっかり勉強する教科としない教科を決めて取り掛かろうって思ったんですね。それが受験勉強を最初に意識した時です。塾もその頃探し始めました。
ー それまで塾には通っていた?
高校に入ってからは通ってないです。中学のときは、入学してすぐ集団塾に入りました。
ー 中学入学当初から高校受験を意識していたの?
もともと小学校の低学年頃はクラスの中でも勉強には自信があったんです。でも高学年になってきて、中学受験組が塾に入ってどんどん勉強できるようになってくのを見て。それで自分も底力を見せてやりたいみたいな気持ちで、中学に入ってすぐ塾に通いました。
ー なるほど。その塾で印象的だった先生はいましたか?
いますね。
僕が英語が得意(小さな頃インターナショナルスクールに通っていたため)なことですごく気に入ってくれた先生がいたんですけど。でも、実はその人がすごい苦手だったんです。
ー あら、それはどうして?
英語の授業で毎回すっごいプレッシャーをかけてくるんですよ。例えばクラスの誰もわからないような難しい問題があった時に、「じゃあ最後大高くん。これ君なら(当然)わかるでしょ。」みたいな感じで。僕はそれがすごく嫌で、最終的には別のクラスに変えてもらうほどでした。
ー ポジティブに信頼されているというのとは違う、嫌なプレッシャーがあったんですね。プラスの方面で印象的な先生はいましたか?
あだ名をつけてくる数学の先生がいまして。その人は一見、胡散臭さ全開みたいな人なんですけど、優しくて、心のケアもしてくださるような人で、心のイケメンでした。
その人が中学の時に僕のことキングって名付けてくれて、それが塾のあだ名でずっと通ってたので。良かったなって。
ー へぇ〜。もし今、当時の友達と会ったら「おお、キングじゃん!」みたいな感じになるの?
それが、ちょうどこの前久しぶりに会って言われたんですよ。「私の中では君はもうずっとキングだから。」って言ってもらえて。「ありがてー!」って感じですね。(笑)
ー 入塾する理由や決め手になったものは何ですか?
暖かさというか、信頼してこちらの判断に委ねてくれることが多そうだったことですね。入塾面談の時に印象的だったのが、塾長の坂本さんが片岡さんの考えをとても尊重しながら話していたことで、他人の意見を大事にしている場所なんだなと感じました。
あと、大手予備校と比べて、費用面の負担が少なかったのも大きいです。
ティーシャルでの授業はどうでしたか?
ー 初めは現代文と古文でスタートしましたね。
現代文は僕が今まで受けてきた授業とは違って、文章を読む時に意識するべき構図の形だとか、現代文を解く上で持っておくべき、抽象的な概念みたいなのを教えていただきました。初めてで、且つすごい効果を感じて、すごいなと思いました。
ー 具体的にどんなアドバイスでしたか。
よくおっしゃってたのは抽象と具体の対比を捉えるべきということです。特に「階層があって、その階層の移動をちゃんと捉えることができたら難しい大学の選択肢とかもわかるようになるよ」という話を今でもよく覚えています。
現代文は6月くらいに一通り基礎の問題集が終わって、そこからは英語に変えてもらいました。
ー 古文についてはどうでしたか。
そもそも国語が好きではなかったので、定期テストの時に古文は全然勉強していなかったんですよ。高1の時に習ったような動詞の活用・助動詞の活用・助動詞の種類とかは、ほとんど覚えていない状態からのスタートでした。
シンプルな1対1で答えるような文法問題は、5月ぐらいにはできていたと思うんですけど、それを古文の問題を解く中で使うレベルにまで完成させるのに時間がかかりました。
演習をするときは、特に受験期後半、主語をきちんと補足することや、後で読み返した時にわかるように、自分の分かりやすい訳語を本文に書き込んでおくといったことをしました。
ー 大高くんはもともと理系だったんだよね。文系はいわゆる暗記系が多いと思いますが、そういった面では苦労しましたか?
もともと暗記は苦手で、数学や物理は暗記がないから好きだったんですよね。
ー じゃ、苦手のオンパレードの中頑張ってたんだ。
そこは自分でもすごいと思ってます。笑
ー 英語についてはどうでしたか。
英語では、最初は文法問題集を1冊やって、問題を解くコツというかお作法みたいなものを身につけていきました。文法を一周終わらせると、問題そのものは答えられなかったとしても、「あ、こういう項目あったな」っていうことは思い出せるようになっていました。
受験のために英検準1級も受けたので、授業ではそのライティング対策もしてもらいました。単語や過去問演習は自分でやって、受験期後半は主に大学の過去問演習を解説してもらっていました。
受験生になる前の高校生活
ー 高校はどうやって決めましたか?
緑高(神奈川県立緑ヶ丘高校)を知ったのは、友人に「大高は緑高が似合うんじゃない?」って言われたのがきっかけでした。その後、口コミを調べると評判がめちゃくちゃ良かったのと、何より大きかったのがパーカーを着れることでした。笑
ー 自由度が重要だったんだね。
緑高の代名詞が「自由な学校」なんです。それで、緑高いいじゃんと思って文化祭に行ってみると、在校生の方が皆楽しそうだったんですね。そんな感じで、最初に友達に紹介されてからは、ずっとそのまま緑高でした。
ー 他の学校についてはいろいろ調べた?
いえ。中学のとき通ってた集団塾の先生にはいわゆる「トップ高」を目指しなさいって言われたんですけど、それらの学校はあまりピンとこなかったんです。
ー ピンとこなかったっていうのはどんなところ?
学校の雰囲気がひたすら勉強勉強みたいなイメージが強くて。それは本当に嫌でした。勉強以外でもやりたいことが思いっきりできそうな学校が良かったので。
ー 高校入学後はどうでしたか?
母と二人暮らしだったんですけど、高校入学後に母が体調を大きく崩してしまって、僕は一人で頑張らないといけないみたいな状態になったんですね。
でも、その時の自分は全然一人で生きていけるぞと思っていて。なんというか「頑張る頑張るモード」でした。でもそれって言い換えると何かに依存している状態なんですよね。僕は軽音部だったので、軽音とギターに依存するように沼っていく。1年生はそんな感じでした。
ー 2年生の時にはコロナ禍がやってきましたね。
その時は母の状態が良くなっていたので、コロナの期間は割と自分のやりたいことに集中できた時期でした。
それまではもうひたすら「バンドマン目指すぜ、ウェイ!」みたいな感じだったのが、将来のことを考え始めたり、先輩の影響で作曲を始めたりするようになりました。楽器を演奏するのも魂を投げ込みすぎないようにやろうと思うようにもなってきました。
ー 何かを頑張るのも、依存的じゃなくなっていったんだね。
学校生活も、1年の時ほどは自分に閉じこもりすぎないようになってきて。友達関係も変化が出てきていました。そこからしばらく、友達付き合いをうまくする方法を模索し続けたんですけど、3年に入る直前ぐらいに、一番自分の体にいい生活の方法を見つけたっていうか、なんか言い方大それてますけど、革命が起きたんですよ。
ー 「革命」ですか。詳しく聞いていいですか?
それまで僕は登校する時にずっとイヤホンをつけて音楽を聞いてたんですよ。だけどある日イヤホンを家に忘れちゃったことがありまして。その時に、折角だから周りの音を楽しもうと思って、地下鉄に乗る時の電車の発車音とか走ってる最中の風の音とかをよく聞いてたら、なんか意外とこれ心地いいなと思ったんですよね。
ー 開放的な変化ですね。
その時に、意外とそういう余白の部分が大事なんじゃないかなっていう風に思って。それまで音楽に夢中になっていたのは、何かから逃げようとしてたんじゃないか。そういう考えを巡らせた結果、なるべく余白を多く作って、その余白の時間を楽しんで、その時に考えを整理するのが一番いいんじゃないかって思って。...っていう出来事をめちゃくちゃ抽象化して、あらゆる物事に対して、余白を大事にしようみたいな感じになりました。
ー 聞いていて、いわゆる「一皮剥けた」時期だったんだなと思います。
実は、高校生活よりも小学校の時の方が楽しかったなっていうのがずっと心に残ってたんですね。それでイヤホンがなくなったときに、心理状態がその時に近づいたような気がしたんで、やっぱそれが一番健康的なのかな?っていう風に思って、そこからいろいろ考えを巡らせた感じです。
ー 3年生はどうでしたか?
コロナの制限も緩和されてきたので、自分の夢に向かって走り出そうって感じでした。自分の将来やりたいことをより確実で安定したものにしようとして、色々なことを調べたりもしました。
部活(軽音部)でも今までの、疾走感溢れまくり、青春溢れまくりというよりは、安定感マシマシみたいな方へ方向転換しました。受験生になってからも心の健康第一で、学校にも毎日行って、友達ともよくやりつつ、夢にも走りつつみたいな学校生活でした。
志望校について
ー 志望校はどうやって決めましたか?
まずは、大学にどんな学部があるのか、ウェブで調べてみました。そしたら興味ある分野が文系だったんです。それまでは自他共に根っからの理系という認識で、数学・物理をバリバリやっていくつもりだったのですが、そこで自分の興味に気づいて文転することになりました。
大学としてはまずは親の勧めもあって国公立大学を探すんですけど、国立大ではやりたいことができる学部が見つからなくて。それで私立も視野に入れて探してみて、大学に入っても軽音というか音楽がやりたかったので、調べてみたら早稲田は音楽が盛んだと聞いたので、まずは早稲田の文化構想学部が志望校になりました。
ー 入塾面談の時の第一志望は、早稲田の文構だったよね。他の志望校はどうやって決めましたか?
塾入ってからもしばらくは早稲田以外を探してなかったんですが、夏に入る前くらいに先生からの勧めというか問いかけもあって他の志望校も探し始めました。
文化・音楽以外の志望校選びのポイントだったのは、地球上のどこか特定の地域に絞った学習をするところではなくて、国際的な視点で学ぶことができたらいいなということです。その考えと合致する学部を自分なりに探して、まず青学の総合文化政策を見つけました。
ー 6月くらいでしたかね。よく覚えています。
その後、片岡さんや他の先生方にも相談して法政の国際文化も候補に入りました。最初は早稲田しか知らなかったので早稲田オンリーという感じでしたが、調べてみると青山とか法政もいいな、やりたいことできそうだなっていうのがわかって、いい意味で思い詰めなくていいようになりました。
ー 一般的に、就職については理系が有利とされていますが、職業との関連で考えたことはありましたか?
将来の仕事として、現時点では音楽関係の仕事に就きたいと思ってるんですけど、その時に、音楽を「売る」ことを考えると、理系よりも文系の方が仕事に直結するんじゃないかと思っています。
音楽を仕事としてする場合、単純に演奏の技術を高めるよりも、まず自分と他の人をつなげることを学ばないといけないなと思ったんです。
そういう意味で、演奏技術とか機材知識を深めるとかの理系的なことよりも、マーケティングとかの文系寄りの知識の方が必要じゃないかな、と。
ー 理系は「個」文系は「他との繋がり」という側面があると感じました。面白いですね。
はい。だから理系を潰して文系というよりかは、理系だけじゃなくてやっぱ文系も必要なんだ。別概念としてそれが必要なんだな。みたいな感じで文系の方に移ったと、今考えてみると思います。
受験勉強について
ー いつ頃から本腰を入れて受験勉強を始めましたか?
高2の秋から高3の夏休みまでも受験勉強はしていましたが、まだ部活もしていたので、100%受験に力を注いだのは9月の文化祭が終わった後ですね。軽音もラストライブ、部活もそこで終わりってことで。
ー なるほど、夏休みはどのように過ごしましたか?
夏休みまでの土日の勉強リズムをそのまま複製してきたっていう感じです。朝学校の自習室に行って、昼過ぎに塾に来て授業を受けたり自習をして帰るっていうルーティンをひたすら回していました。
でも、毎日景色が変わらないところで同じリズムで生活していると、心も体も疲れてきてしまうじゃないですか。受験勉強は持久戦ってことを意識して、夏休みは週に1回は絶対に休むって決めていました。
ー 他人が勉強している様子に影響を受けることはありましたか?
夏休みに1日13時間とか15時間勉強したとかいう話をする人がいたので、その時に一瞬揺さぶられそうになったんですけど、焦ったら負けだな、そういうのが来ても絶対自分のやり方でやり通そうと思って、モチベへの影響はあまりありませんでした。
ー ブレない軸があって良いですね。勉強の方法について、改めて意識していたことは?
一番意識してたのが自分の「心の健康」です。心が健康でいられるサイクルを前提に勉強の時間を決めました。なので平日は3時間とかの日もあったし、土日も朝起きられなかったら、それは多分それ相応の理由があったんだと考えて、別にそれに応じて勉強時間を夜に延ばすとかはせずに、受け入れて切り替えるようにしました。
ー 「心の健康」を保つためにしていたことはある?
僕の中では、高校1・2年の、今思うと荒れてた時期に一番でかかったのが睡眠時間の短さで。まあ、それにもそれ相応の理由があったからですけど...。なのでともかく、寝る時間については意識してました。寝る時間が遅くなって起きる時間が遅くなってしまうということがあったら、それは自分の心が乱れてきてる証拠だなと思って自分の生活を改めるきっかけにしてました。
ー 我々も見習いたいくらいです。ちょっと不躾な質問ですが、1・2年の頃を振り返って、他人に対して尖っていたという感覚はありますか?
うーん...わからないですね。そういう時期って、自分を客観視できないものじゃないですか。でも、少なくともやっぱり人と関わる時に相手が心地いい感じではなかったんじゃないかな。髪型も金髪でパーマかけてた時期があったりして、やっぱり第一印象は悪くなりがちだったらしいです。
ひどい時はギターに依存して夜中まで弾いてたりしてた時期もあったんで、そのときは明らかにその心の健康の悪さが生活に現れてたと思います。
ー 当時は周りのことまでケアする余裕がなかった、という感じだったんだね。
そうです。
受験中大変だったこと
ー 受験勉強を進める中で苦しい時期ってありましたか?
そうですね…一番意識してたのが苦しいと思わないようにするということだったんで、そうならないように頑張ってました。そういう意味で多少大変なことはあっても苦しかったことはないです。
ー 大変だったことというと?
心の健康第一にしてたとはいえ、やっぱり自分にプレッシャーをかけるというか、受験期の「勉強しなくちゃ」みたいな心持ちは常にありました。それに対して、理想的な心のリフレッシュ方法が実践できずに、少しずつ疲労が溜まっていったという感じはあります。
ー 理想的なリフレッシュの方法が実践できなかったというのは?
例えば、予定してる用事が急になくなった時に、その時間は本当だったら余白のところなので、やりたいことをやればいい、それが多分一番健康的だと思うんですけど、そういう時間もやっぱり勉強にしなきゃって、つい余計なプレッシャーを感じていました。特に後半の11月あたりからはちょっとずつ疲労が溜まりプレッシャーがかかっていました。
ー なるほどです。心の健康を保ちながらやることはやるって言ってたけど、その基準は何だったの?
それはもう、自分が予めやるって決めたことを実行することですね。世の中的にやることやったといえるかは一切考えずに、ただ単に僕がやると決めたことができたかどうかっていう基準です。
ー いいですね。やるときめたことは周りの人とシェアしたりしましたか?
「今日は何勉強する?」みたいな話は全然しませんでした。例外は模試で、例えば中国史が全然できなかった次の日に「もう今日は帰って中国史しかやらんわ」みたいな、その程度ですね。
ー ウィズコロナの受験勉強で大変だったことはありますか?
受験勉強がある程度きついのは想定はしていたので、勉強そのものに関しては特にないんですよ。そもそも勉強する時は一人なのであまり関係ない。
でも、学校生活の制限があったのは、ちょっと大変だったかもしれないです。学校生活がリフレッシュするためのものだったので。
ー じゃあ、コロナ禍じゃない中で受験だったらどうなのかな?みたいなことを思う機会はなかった?
そうですね。けど、新しく塾に来たときに、先生や他の生徒さんの顔がよくわからないというのがあって。マスクがなかったら、もっとちゃんと顔を見て覚えられたりしやすかったんだろうなっていう感じですね。
受験直前・本番
ー 冬休みはどのように過ごしましたか?
冬になると学校の授業も減り内容も受験向けになりました。このぐらいの時期から、登校しないで自習している人も周りにいたんですけど、自分は冬休み前の生活と地続きで、そんなに変わりませんでした。
ー 冬休み特有の気をつけたことはありましたか?
特にないです。冬休みは単に学校に行く日数が少なくなる、短い夏休みみたいなものでした。
ー 受験直前はどのように過ごしましたか?
直前に詰め込もうとしてもあまり変わらないと友達と話してて、体の健康を崩さないことを意識していました。
ー 試験本番前日もいつもと違うことは特にしないようにしてた?
そうですね。普段と同じ生活リズムで過ごしいつも通りの状態で本番に臨めるようにしていました。明日試験だから…みたいなことは特に、むしろ逆にやらないように気をつけていました。
ー 試験当日はどうでしたか。何か特別に考えたことはあった?
本番は、「やってやるぞ!」と「自分はできる。」みたいな気持ちを持って挑むことを意識してました。
ー なるほど、それは意識的にそういうメンタルをつくっていくということ?
自分のメンタルがブレないように自信を確かめるような方向に心を持ってこうって意識は半分ありますね。残りの半分は自然とです。今まで勉強してきた自信を、自然と開放する感じです。
大学受験を終えて
ー 進学先でやりたいことはありますか?大学の勉強との繋がりも考えていれば教えてください。
ざっくり言うと「自分の(音楽関連の)夢に向かって仲間を集めて、一緒に計画を立てて実行に移す」ですね。
自分の最終的な夢が「世界中のベッドルームをライブハウスにする」なんです。これは高校生活の中で色々考えていくうちに最終地点にしようと決めました。大学に入ってからはそれを枝分かれさせて、細かい夢を作って、それを実現するために何が必要かっていうのを仲間と話して、実行に移していきたいです。
ー いいですね。
サークルの活動がメインになると思うんですけど、いろんな趣味とか考え方とか方向性を持つ人と交流して、同じ方向性を持った仲間を見つけたいですね。フィールドとしては僕は特にYouTubeとかTwitterとかを頻繁に使っている人間なんで、そこの今までの経験を生かした何かしらの活動ができたらいいと思います。
ー 音楽の活動というと、プレイヤー・作り手・届ける人といろいろあると思うけど、トータルでやりたいっていうことかな?
自分の今までの人生でやってきたこと・これからやることをフルで活かしたいと思ってます。だから、もちろん楽器を弾いて歌を歌って曲作るっていうのもするんですけど、かつ、頭を使う部分、マーケティングとか、もしかしたらマネジメントとかも勉強しながら関わっていきたいです。折角それなりに勉強してきたんだし(笑)、大学で学ぶようなマーケティングの知識も活かせたらいいですね。
ー 大高くんだったら、バックエンド側もすごく楽しんでやってそうだなと思います。将来的にはどんな形でやっていきたいですか?
今は全く知名度がないですし、ほとんど全てのことを自分たちでやるんですけど、その段階が多分将来大事に、活動していく上での核みたいなものになってくると思うんですね。まず、核の部分は自分たちで構築して、そしてそれから先、大学卒業した後に外部の大人に携わってもらうようになれば、そこから先は周りの大人に色々なことをお任せして、自分は音楽だけ作るってこともありかなと思います。
ー 大学で研究したいことなどはありますか?
「音楽とアイデンティティ」っていうテーマに興味があります。このテーマを総合文化政策で学ぶこととどう結び付けていくか、入ってからの楽しみにしています。
ー 大学卒業後に仕事にも絡めて何かやりたいことはありますか
一番うまくいった場合なんですけど、大学を卒業して音楽の事務所に入れてたらいいなって思っています。大学卒業後っていうのは、自分の仕事に本腰を入れられるタイミングだと思ってるんですよ。なので、そこで大きな一歩を踏み出せたらいいですね。
具体的に言うと事務所に入って、今パッと思い浮かぶことは本当にありきたりなことなんですけど、例えば、音楽のツアーとか大きな企画を始めるとか、音楽活動の新たな局面に行けたらいいなって。夢として思っています。
ー ぜひ色々試してみてください。期待しています!
ティーシャルについて
ー 通っていてよかったことなんですか?
プレッシャーがない、が一番大きくて。心の健康にいいです。
ー 今回よく出てきたけれど大高君にとって「プレッシャー」というのは?
僕が嫌うプレッシャーっていうのが、自分のやりたいやり方が、まるで間違ってるかのように言われるっていうことなんですけど、それがないっていうのがプレッシャーがないっていうことです。その意味で生徒の考えを頭ごなしに否定するような、そういう空気というかは感じたことはないです。
ー なるほど。心の健康にいいというのは?
先生が、かなり気にかけてくれるので、居場所ができる。勉強と自分の欲求に挟まれて苦しくなってしまうことがない。その逃げ場をちゃんと作ってくれるような塾でした。
ー 勉強と自分の欲求に挟まれて苦しくなるというのは例えばどういう状況ですか?
小さなことかもしれませんが、よくある例でいうと「寝たい、でも勉強しなくちゃ。」のようなことです。そういうとき変に板挟みにはならないというか、眠たくて勉強が捗らないんだったら早く帰って寝ればいいっていう選択肢があるということかな。
そういう時に、ルールで決まってるからとか、周りの雰囲気に苛まれて、帰らずに無理に勉強して後で後悔するようなことがないです。
ー 塾に通っていて印象に残っている出来事や言われたことは何ですか?
印象に残っていることとしては、本当に些細な言葉なんですけど、英検準1受かった話を小倉先生にした時に自分のことのようにめちゃくちゃ喜んでくれたのが嬉しかった。
ー 確かに小倉さんはめっちゃ喜んでたよね。
そこまで喜んでくれるのかって。僕と小倉先生は受験のスタイルが多分似てるんですよ。英語が得意で世界史を頑張ってやってくみたいな。それもあって割と感情移入しやすかったんじゃないかと思っています。
ー ティーシャルはどんな存在でしたか?
これどうなってんだろう?みたいな風に思った時に、この直接的な回答が得られないにしても、色々考えたり行動するためのきっかけを得られるっていう感じ。
ー 疑問を投げてみて、50%~70%ぐらいの答えが返ってきて、そっから自分で調べるみたいな感じ?
そうですね。一般的に何か疑問を投げて、それに自分が求めるものが100%返ってくることはないんで。とりあえず投げつけて、方向性を示してもらえたら、あとそっから先は自分で考えてみよう、っていう感じでした。
ー 最後に後輩へのメッセージをお願いします。
自分が思う通りに行かなくても、それなりのちゃんとした、それ相応の理由があると思うんで、むしろその状況をポジティブに捉える力を上げられることが一番大切なのかなと思います。
ー なるほど、含蓄のある言葉だと思います。ありがとうございました。
インタビュアーから一言
これまで見てきた受験生の中でもひときわ安定感のある生徒のインタビュー。かつてないボリュームとなりました。頻繁に出てきた「心の健康」という言葉がとても印象的です。
受験は長期戦だから、精神面を整えることは学力をつけることと同じくらい大事。安定感のある子というのはこの重要な事実に無意識に気がつけているのだろう—そんなことを考えたインタビューでした。(片岡)
私たちは、横浜にある小さな個別指導の学習塾です。
受験をはじめとした勉強において、固定的なカリキュラムや決まった勉強方法に生徒を適応させることに意識が向きがちです。
私たちはそれらを大切にすると同時に「生徒」を中心とした学習方法を提案し実践することが、生徒が勉強を楽しむことに繋がり、学力の向上につながると考えています。
「自分に合ったやり方で勉強したい」「どうせやるなら勉強を好きになってもらいたい」という方は是非ティーシャルをご検討ください。