通っている人の声/体験談

【合格体験記】東邦大学医学部

佐藤 恵(仮名)

出身学校
公文国際学園高等部

進学先/進路
東邦大学医学部

“やるべきことを軸にした結果、ストレスどころか達成感を味わいながら勉強することができました。”

勉強の軸

私が勉強の軸にしていたことは以下の二つです。

  1. todoリストを作る
  2. PDCAサイクルを用いる

①todoリストを作る

最初は1日最低10時間の勉強を目標にしていました。

しかし、この方法は私に合いませんでした。勉強時間を軸にすると集中できないままダラダラと勉強してしまうこともあり、目標時間を達成できずにストレスに感じてしまうこともありました。

そこである時期から、やるべきことを軸にした勉強に切り替えました。

前日の夜に翌日すべきことを手帳に6個ほど書き、優先順位順に番号を振ります。そして当日はそれを一つずつこなし、早く終われば前にできなかったところや先取りをやる。

1日の終わりには必ずその日の勉強内容を振り返り反省をしていました。

例えば、今日はやるべきことの半分しか達成できなかったから、明日は今日できなかった部分をやろうとか、寝坊したせいでスイッチが入らなかったら完璧主義になりすぎてるのを治そうとかです。

todoリスト
to-doリストが書かれた手帳

たまに目標を達成できたときには、ご褒美にとしてその日は勉強終わりにして好きな動画を見るなどしていました。

この方法は私にとってよくフィットし、ストレスどころか達成感を味わいながら勉強することができました。

②PDCAサイクルを用いる

模試の後や、勉強が行き詰まったとき、私は紙にPDCAサイクルを書いていました。

反省を次に効率よく活かすことができるので、上手く軌道修正することができたように思います。

PDCAサイクルについてのノート
PDCAサイクルを用いた反省が書かれたノート

※PDCAサイクル・・・主にビジネスにおけるPlan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のサイクルを循環させることで、作業の品質や効率を高めようとする概念。

科目別の勉強法

次に科目別にやっていたことをまとめます。

数学

おすすめの勉強法は、各単元のコアを含んだ良問を繰り返し解き、完璧にすることです。

そしてそこからその類題や過去問へと応用させます。

数学は確実に使える強い武器だけ持って臨み、あとは試験本番で応用できる力を養えば大丈夫です。

小手先のテクニックや無駄な公式を覚えようとしすぎないことがポイントです。私も最初は数をこなして解法を覚えようとしていました。しかし二周目を解く頃には忘れてしまうものも多く、成績も伸び悩みました。

問題を解くときは、字を丁寧に書くことが大事です。急いで字を汚く書くとミスが起こり、逆に時間をロスしやすくなります。焦らず、問題文の内容を整理することが重要です。そのために、問題文を読んだらまず、使う条件や範囲を箇条書きでまとめることをお勧めします。チェックをつけながらモレのないように情報を使うことを心がけていました。

英語

医学部の英語は表現力というより情報処理能力を問われています。

特に東邦大は問題量が多いです。こればかりは数をこなして慣れる必要があると思います。

長文読解では、返し読みする時間はありません。

頭から順番に、とにかくスピードを落とさないことを意識をして読みました。

メリハリをつけることも重要です。例えば、本文中に医学的な実験が出てきたとして「詳しい実験内容は設問を解くときに必要だとわかってから理解すれば大丈夫、まずは結果だけおさえておこう」というような読み方です。

東邦の英語は難易度が高いですが、受験生間でそれほど差はつかないと言われています。多少英語の得点が低くても、他科目での挽回が比較的しやすいと思います。実際私は英語が一番苦手でしたが、英語重視の東邦に受かりました。英語が苦手でも諦めないでください。

化学

理論化学は、単位を合わせて、状況変化に対応して、有効数字を気にして、、、など注意ポイントが沢山あります。難しい問題を確実に正解するには1つのミスもないようにしなくてはいけません。そのため理論化学は難しい問題にも積極的にチャレンジしていました。複雑な問題の答えをピタッと合わせることができると自信がつきますし、効果的な練習だったと思います。

無機・有機は暗記の要素が強い分野なので、とにかく覚えるための努力を怠らないことが大事です。

私の場合、頻出問題を一問一答形式で書き出して(私が作ったものは無機・有機それぞれ150問ずつでした)ひたすら回すという練習をしました。

ポイントは頻出の物質の製法(フェノールの製法やアンモニアソーダ法など)は穴埋め問題ができるだけでOKにせず、白紙に完璧に書けるところまでしっかり覚えるということです。

有機の構造決定問題は設問の条件を使い切ることができれば自然に解くことができるパズルのような問題です。官能基や有機化合物の反応が頭に入っていれば難しくありません。先の一問一答が完璧に頭に入っていれば問題なく解けるはずです。

生物

生物は単元ごとのまとめを作りました。

まとめは一度つくって終わりではなく、過去問を解いて得た知識などをあとから追加して育てていきます。

単に教科書に載っていることを写すだけでは効率が良くありません。自分にとって苦手なところ、演習問題を解いて理解したポイント、図表などを自分なりの表現でわかりやすくまとめることを心がけると良いと思います。

自分が忘れやすいところなどまとめる内容は絞りましょう。図は問われやすいので多く書くといいと思います。

生物のまとめノート①
生物のまとめノート

面接

東邦大学の面接は集団討論とMMIです。私の学校は面接が重視されている印象でした。

※MMI・・・Multiple Mini Interviewという面接試験のこと。課題が与えられた複数の面接試験で受験生の「表現力」「判断力」「論理的思考力」などを評価する。

MMIではなぜこの学校を志望したのかなどは聞かれません。与えられた課題に対してその場で考えて説明する必要があります。あらかじめ台本を覚えるような対策は不可能です。

私が聞かれたのは「シマウマが縞模様なのはなぜか」でした。もちろん予備知識などはありません。その場で論理立てて考えを述べるだけです。

ヒントはくれるので、自分がどうしてそう考えたのかのプロセスを伝えるイメージで試験官に話してみてください。

MMIは6つの部屋を回るので一つの部屋の時間は短いですが、時間は意識しない方がいいです。それより相手に伝えるということに注意を向けるべきです。とはいえ、だらだら説明すると伝わりにくいですし、タイムオーバーにもなりますので簡潔にポイントを伝えるようにしてください。

私の経験を元にした話なので人によって合う合わないはあるかと思いますが、読んでくれた方の参考になればと思います。

私たちは、横浜にある小さな個別指導の学習塾です。

一般的な学習塾では、予め決まったカリキュラムに生徒を適応させることが重視されています。

私たちにとってもカリキュラムは大切なものですが、勉強を通じて生徒自身が「どう勉強したいか」考えて行動できるようになることが、勉強を楽しむことに繋がり、長期的な学力の向上に貢献すると考えています。

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