英文法・語法 Vintage 3rd Editionの特徴と使い方
Vintageとは
『英文法・語法 Vintage』は大学受験における英文法・語法の定番の問題集です。学校で配布されるケースも多く、たくさんの受験生に使用されています。
中堅〜難関大学の過去問から、頻出の問題が網羅的に収録されており、難関私立大学や国公立大学を目指す受験生におすすめの問題集です。
英語、国語の教材ラインナップが豊富ないいずな書店から出版されています。
本書は,大学受験に必要な,英文法・語法・イディオム・会話表現などの広範な英語の知識を効率よく獲得し,さらにその知識を展開して入試問題を解く力を身につけることを目的とした学習書です。
いいずな書店HPより
Vintageの特徴
Vintageの特徴をざっくりまとめると以下のようになります。
- 受験に必要な基礎がしっかり身に付く網羅性
- 3段階にレベル分けされた取り組みやすい問題
- 見やすい印字とレイアウト
Vintageの基本情報
- 教材名
- 英文法・語法 Vintage
- 著者
- 篠田重晃・米山達郎
- 出版社
- いいずな書店
- サイズ
- A5判
- ページ数
- 608ページ
- 価格
- 税込1540円(本体価格:1400円)
- 販売
- 市販教材
Vintageの構成
Vintageはテーマごとに6つの章に分けられています。
- 1. 文法
- 2. 語法
- 3. イディオム
- 4. 会話表現
- 5. ボキャブラリー
- 6. 発音・アクセント
苦手だと思う単元があればそこから始めるのがよいでしょう。特に苦手な単元やテーマがなければ、最初から満遍なく解いていくのが良いと思います。
この順番でやらなければいけないという決まりはありませんが、ページが若いほどベーシックなもの、様々な入試問題の基礎となる項目が挙げられています。特にこだわりがなければ最初から始めていくといいでしょう。
Vintageの難易度
Vintageの難易度は、構成が似ている他の問題集(Next Stage/Power StageやScrambleなど)と比べて大きく変わりません。人によって感じ方はそれぞれという前提をおいたとしても、少なくとも文法問題書として有名な上の3冊の中で、どれをやったから不利で、どれをやったから有利というものはないと考えてください。
たとえば『Scramble Basic』のように、明らかに基礎的なレベルに限定した問題集もあります。自分は文法が苦手だ、簡単な問題を解いて自信をつけたいという気持ちが明確にあるなら、そういった問題集を解くのがいいでしょう。
公式サイトでは、Vintageのレベルは「センター試験/私大〜難関私大・国公立二次」とされています。これは、「1冊で可能な限り多くの大学試験に対応するために、(旧)センター試験、いわゆる「難関」ではない私立大学から、難関私立、国公立の2次試験まで可能な限り問題のサンプルの幅を広くとり、かつ例えば東大を目指す人が使っても最低限必要な知識が提供できるように、頻出項目を抽出して選別して整理しました」という意味だと思います。
その意味で、受験生なら必ず知っておくべきとされる知識から、いわゆる難関大で出た問題まで幅広く載っており、Vintageのいいところはそれらが明確にレベル分けされていて(基本/無印/発展)、「最初は基本だけやる」などの使い方がしやすいところでしょう。
どんな人におすすめか?
前提として、大学受験をする全ての人は、VintageやNext Stageといった文法・語法問題をどれか1冊持つべきだと私は思います。2020年度以降、旧センター試験の文法小問集合は姿を消し、形式として読解問題が増えるといっても、英文法自体が変わるわけではありません。
高校英語の基礎を一通り終えている人
文法・語法問題集といっても基礎から積み上げていくためのものではなく、過去問から頻出テーマを集めた実戦問題集です。学校の授業をそれなりにきちんと受けていて、授業課題などで出される薄めの問題集をある程度解き慣れているひとには、受験で実際に出たものを集めた問題集としておすすめできます。
綺麗な見た目にテンションが上がる人
すでにもっているなら買い換える必要はありませんが、持っていないのであればVintageはおすすめです。類書(下記「教材の代わりに取り組むべき問題集や参考書」参照)のなかで赤・黒・青の3色刷りを使っているのはVintageだけで、見た目に優しくレイアウトが綺麗だなと思っています。逆に言うとそれ以外に突出してVintageが優れている点はありません。繰り返しになりますが、類書を持っているならばそれらを使いましょう。
Vintageの使い方
基本的には、毎日やる問題数や時間を決めるなどして順番に進めていけばいいでしょう。ある程度英語ができる人は、何も見ずに解いてみて、自分の力で解くことができるか、考え方が合っていたか、右の解説ページをみて確かめればいいでしょう。(基本的な考え方は数学や理科と同じです)
必要に応じて、基本レベルの問題だけやる/飛ばすなど問題の難易度を限定して解くなどの使い方をしましょう。
Vintageで勉強するときの注意点
Vintageを使用するにあたり、特別注意しなければならないことはありません。強いて言うなら、「これを解けば全部の文法問題ができるようになっているはず」というものではないこと(過去問をきちんと解くこと)、発音問題を後回しにしすぎないことくらいです。
Vintageと併用したい参考書や問題集
併用すべき問題集も特にはありません。強いて言うなら、なぜ?と思ったときや基本が抜けていると思ったときに立ち帰れる、(問題集ではない)参考書でしょうか。代表的なものを以下に挙げます。
- Evergreen
- be
- Zestar総合英語
Vintageの前に取り組むべき問題集
特にこなしていなければならない文法書もありません。あまりにVintageの問題がわからなすぎる、と思ったら、学校で配られるうすい文法問題集を1周こなしてから戻ってくるといいかもしれません。学校で配られたもので、まだやりきっていない(と思う)ものがあればそれをやってもいいですし、市販で何か易しいものを選んでやってもいいです。
Vintage(と同レベルの問題集)を一冊やるのは、どの大学を受けるにしても必要なことだと思います。そうすると、もしVintageその他の文法問題書がやらなければならないと思いつつできないでいる場合、大切なのは「自分はある程度文法ができるようになったぞ」と思えるようになることです。あなたがもし「文法がわからない」という感覚があるなら(他の分野でもそうですが)、解く問題の難易度を見直しましょう。できる問題をやって自信をつけて、その後に少し難しい問題集に取り組むべきです。目に見える「できた」という結果よりも、継続して取り組めるやる気を取り戻す方が、長期的には重要です。
Vintageの代わりに使える問題集
- Next Stage/Power Stage
- Scramble
Vintageの後に取り組むべき問題集
Vintageが終わったら必ずやらなければいけない教材もありません。自分の理解度に合わせて、例えば以下の選択肢から選んではいかがでしょうか。
- Vintageをもう一周
- 英文法ファイナル
- 過去問
私たちは、横浜にある小さな個別指導の学習塾です。
受験をはじめとした勉強において、固定的なカリキュラムや決まった勉強方法に生徒を適応させることに意識が向きがちです。
私たちはそれらを大切にすると同時に「生徒」を中心とした学習方法を提案し実践することが、生徒が勉強を楽しむことに繋がり、学力の向上につながると考えています。
「自分に合ったやり方で勉強したい」「どうせやるなら勉強を好きになってもらいたい」という方は是非ティーシャルをご検討ください。