教材・本の紹介

『入門 英文解釈の技術70』の特徴と使い方

英文解釈の技術70とは

『入門 英文解釈の技術70』は長文読解には欠かせない構文を捉える力を養うことができる参考書です。

書名に入門とある通り、構文を捉える力を鍛えるための最初の一冊としておすすめです。ただし、情報量の多い教材になっているので、まず基本的な単語や文法事項を頭にいれてから挑むようにしましょう。

英文を解釈するためには、その英文の構造が複雑になればなるほど、構造を見抜く力が重要になります。本書では、中学校〜高校1年生レベルの文法項目を復習しながら、構造の見抜き方の基本、またその知識をいかに解釈に運用するのかを、易しい入試問題を使って学びます。
『入門 英文解釈の技術70』より

英文解釈の技術70の特徴

英文解釈の技術70の特徴をざっくりまとめると以下のようになります。

  • 一文一文に対する解説がきめ細やかで疑問が残りにくい
  • 構文を捉えるのに必要な基本的なテクニックがまとまっている
  • 図解が載っているため視覚的に見やすく、わかりやすい

英文解釈の技術70の基本情報

教材名
入門 英文解釈の技術70
著者
桑原信淑
出版社
桐蔭出版
サイズ
A5判
ページ数
本冊:197ページ・演習の別冊解答:60ページ
価格
税込1430円(本体価格:1300円)
販売
市販教材

英文解釈の技術70の構成

英文解釈の技術を学ぶ第一部、学んだ技術を問題で実践する第二部という二部構成になっています。
第二部の演習問題の解答は別冊になっており全文訳・構文解説まで充実しています。

第一部

英文を読むための70の技術が見開き1ページごとに一つずつ解説されています。

例題

大学入試問題から選んだ英文和訳の例題が一つの技術ごとに一つ載っています。

解説

例題の構文解釈をする上で重要な文法事項の要点が解説されています。知っている文法事項をどう構文解釈に使うかを意識して読むと良いでしょう。

構文図解

SVOCMや修飾・被修飾関係などの文構造が図解されています。自分が和訳をするときに、書けるよう練習しておきたいところです。

全文訳

最後に全文が載っています。自分の和訳の添削に使うことができますし、和訳が難しい時はまず和訳を見てから構文解釈を試みることもできます。

第二部

2~4行ほどの短文和訳問題集となっています。力試しとして取り組みましょう。
第二部の演習問題の解答は別冊として付いており、全文訳から構文解説まで充実しています。

英文解釈の技術70の難易度

高校の基礎から共通テストレベルまでを見据えた難易度になっています。
序盤はやや簡単に思われるかもしれませんが、甘く見ずにコツコツやっていきましょう。

どんな人におすすめか?

長文を読むのが苦手な人

長文を読むにあたっては単語や基礎文法事項はもちろん、英文の構造を見抜く力が必要です。本書をその力の核となるものを身につけることができます。

英文をなんとなく読んでしまっている人

英語は日本語と構造が異なる為、素直に左から右に読むだけでは和訳は難しいでしょう。慣れないうちは、文構造を把握し、時には読む順番を変えながら読んでみましょう。

SVOCを振ることに苦手意識がある人

SVOCを振ることができないということは、なんとなく英文が読めていても、完全に文を把握しきれていません。それでは文型によって意味が異なる動詞が出てきたときに意味を取り違える可能性ができます。

英文解釈の技術70の使い方

まず、第一部では見開き一ページごとにある英文のSVOCや単語の品詞を想定しながら文の構造をつかんでいきます。この時、解説部分はもちろんあるページごとにあるタイトルは隠しておきましょう。(タイトルが問題を解く大きなヒントになってしまうことが多いため)

そしてある程度文構造を把握してから和訳をするようにしましょう。
第二部では第一部で身に付けた技術を踏まえたうえで問題に取り組んでみましょう。

英文解釈の技術70で勉強するときの注意点

本書はあくまで構文解釈の入門編です。この参考書だけで終わることなく、次のレベルの参考書で構文捉える力をより磨いていきましょう。

英文解釈の技術70の代わりに使える問題集

「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」

英文解釈の技術70の後に取り組むべき問題集

この教材をもう一周取り組むのも効果的ですし、ここで学んだことを意識しながら長文を読むのも効果的です。長文は無理なく読めるレベルの物を選び、全ての文構造を把握する位まで精読しましょう。

この教材の続編はこちら
「基礎 英文解釈の技術100」

私たちは、横浜にある小さな個別指導の学習塾です。

一般的な学習塾では、予め決まったカリキュラムに生徒を適応させることが重視されています。

私たちはカリキュラムを大切にすると同時に、勉強を通じて生徒自身が「どう勉強したいか」考えて行動できるようになることが、勉強を楽しむことに繋がり、長期的な学力の向上に貢献すると考えています。

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この記事を書いた人

高柳 皓誠

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