教材・本の紹介

『ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル』の特徴と使い方

古典文法基礎ドリルとは

『ステップアップノート30古典文法基礎ドリル』は、古典文法の基礎事項を確認・演習するための問題集です。

問題は大半が基礎的なものとなっており、学校等での学習の補助教材としても、大学受験に向けた基礎強化用の問題集としても使えます。

30の単元ごとに、文法を簡潔に解説した「ポイント」、ポイントの確認問題である「基本ドリル」、基本ドリルと同程度から入試レベルの問題からなる「練習ドリル」の3つのセクションがあり、初学者でも文法を段階的に習得できるような構成となっています。

ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル-三訂版- | 河合出版

古典文法基礎ドリルの特徴

古典文法基礎ドリルの特徴をざっくりまとめると以下のようになります。

  • 基本の古典文法事項30をカバー
  • 文法事項を確認しながら短い時間で問題に取り組める
  • 問題文と現代語訳が掲載されていて読みやすい解説

古典文法基礎ドリルの基本情報

教材名
ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル
著者
井上摩梨・河内さやか・武田博幸・鞆森祥悟・山崎瑛二・弓丘はづき
出版社
河合出版
サイズ
B5判
ページ数
本体:84ページ・別冊解答:73ページ
価格
税込770円(本体価格:700円)
販売
市販教材

古典文法基礎ドリルの構成

全体の構成

動詞・形容詞・敬語・識別など30の単元に分かれており、古典文法の基礎を個別に学習できるようになっています。

単元ごとの構成

2ページ構成の場合は1ページ目に「ポイント」「基本ドリル」、2ページ目に「練習ドリル」。4ページ構成の単元は1~2ページに「ポイント」「基本ドリル」3~4ページ目に「練習ドリル」というように構成されています。

ポイント

活用表や意味の識別方法などテーマごとの重要事項が簡潔にまとめられています。問題を解く上でのポイントに絞られているので、詳細を学習するためには文法書が必要です。

基本ドリル

ポイントで確認した文法を練習するための問題です。上段のポイントを見ながら文法事項を定着させるのに使っても、隠して覚えた内容を確認するのに使ってもいいでしょう。答えは次の「練習ドリル」に載っているのですぐに答え合わせができます。

練習ドリル

単元で学んだ内容の練習問題です。基本問題よりも難易度が高く、一部入試レベルの問題が混じっています。わからないことがあったら前のページに戻って確認するとよいでしょう。解答解説は別冊になっています。

古典文法基礎ドリルの難易度

「基本ドリル」は入門、「練習ドリル」は基礎レベルの問題です。一部の単元・練習問題には入試レベルの問題がありますが、概ね学校の定期テストレベルの難易度です。問題数も多過ぎず、比較的短時間で取り組むことができます。

文法の解説は簡潔にまとまっているものの、詳しい説明が載っているわけではありません。古文が苦手な人や初学者は教科書や入門レベルの文法書をあわせて読むことをおすすめします。

どんな人におすすめか?

定期テストの勉強をしたい人

定期テストでよく出てくる難易度・形式の問題が多く収録されており、問題量も基礎の確認にちょうど良いボリュームです。

受験に向けた基礎固めをしたい人

大学受験で古文が必要な人の最初の問題集にも適しています。古典文法の基本のつまったこの一冊をマスターすれば、古文の読解問題にも臆することなくチャレンジできるはずです。

古典文法基礎ドリルの使い方

1.「ポイント」を読む

まずは基本の文法事項に目を通します。活用などは声に出して唱えると覚えやすいかもしれません。

2.「基本ドリル」を解く

文法事項を理解することに重点を置くのであれば「ポイント」を見ながら解くのもよいでしょう。逆に文法事項が身についたか確認したい場合には上段を隠して解いてみましょう。

3.「練習ドリル」を解く

文法事項を覚えたかの確認・練習が目的です。2ページ構成の単元では「ポイント」や「基本ドリル」が見えてしまうので右ページを隠して解いてみましょう。わからない問題は一通り解き終わった後に「ポイント」に戻って確認するのがおすすめです。

4.解答・解説を読む

別冊の解答を見て「練習ドリル」の丸つけと見直しをします。現代語訳や解き方の解説も確認し、わからない古語などがあったときは古語辞典で調べると古文の理解度が高まります。

5.2~4を繰り返す

文法事項は繰り返し問題に取り組むことで身に付きます。全ての問題がヒントなしで詰まらずに解けるようになるまで、時間をおいて再度解くことを強くお勧めします。

古典文法基礎ドリルで勉強するときの注意点

初学者は参考書の併用必須

各単元の文法事項の解説(ポイント)は、あくまで要点を簡潔にまとめたもので初学者には理解しづらい面があります。古典文法を初めて学ぶ場合や授業で学んだ内容を忘れてしまったという場合は、教科書や文法書を読みながら解くのが良いでしょう。

書き込みには注意

問題を繰り返し解くことで文法事項が身に付きます。直接書き込むとあとから繰り返し解けなくなってしまうので、ノートに解くなど工夫をすることをおすすめします。

古典文法基礎ドリルと併用したい参考書や問題集

  • 古典文法書

学校で使ったものや入門レベルのもので構いません。わからない内容があった時に調べるのに使います。

古典文法基礎ドリルの代わりに使える問題集

『ステップアップノート30古典文法基礎ドリル』とよく似た内容の問題集ですが、『古典文法基礎ドリル』は助動詞の音便などの高度な内容も扱うのに対して、こちらの方がより基礎的な問題が多く、文法解説も丁寧です。どちらを使用しても問題ないと思いますが、より基本的な内容を確認したい方にはおすすめです。

古典文法基礎ドリルの後に取り組むべき問題集

  • 『ステップアップノート30 ~古典文法トレーニング~』

『古典文法基礎ドリル』と同様の章立てになっており、文章を通じたより実践的な文法演習に取り組むことができます。『古典文法基礎ドリル』と一緒に取り組むのもおすすめです。

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