2019年の夏期講習を振り返る
こんにちは、坂本です。
8/31(日)をもって2019年度の夏期講習が終わりました。そこで、今年の夏期講習を振り返りを記事にしてみることにしました。
ティーシャルの夏期講習ってどんな感じ
夏期講習は授業が増えるのか?
ひとくちに夏期講習といっても、塾によって内容は大きく異なるのではないかと思います。集団塾ではあらかじめカリキュラムや時間が決められた講座を受講するのが一般的です。一方個別塾ではヒアリングの結果をもとに、個別に回数を決めているとことが多いのではないでしょうか。
ティーシャルでも一般的な個別指導塾と同様、ヒアリングを行い学習目標に対して夏期講習の内容を個別に決めます。
2019年の夏期講習では、受験生をはじめ50%ほどの生徒が夏期講習中に授業回数を増やし、残りの半分は通常の学習ペースとなりました。
自習時間が増えるよう、教室を長めに開ける
夏期講習期は通常期と異なり、午前中から教室を開けています。受験生を中心に学習の拠点として、それぞれの生活や学習目標に合わせて使ってもらっています。
例えば、ある大学受験生の生徒は毎日オープンからクローズまで来て自習に根を詰めています。別のある生徒は特定の時期に集中して夏休みの課題レポートを書きに来ていました。部活帰りに授業を受けて自分でできることは家でやるという生徒もいます。一方同じ部活帰りでも、家では集中しづらいから宿題をやりにくるという生徒もいます。
夏期講習中は授業が増える時期ではありますが、基本的には「自習の時間が増える=疑問点や未解決の問題が増える=授業をする」と考えています。ですから授業を増やしたいという場合は、自習が十分できるかどうか検討しなくてはなりません。
もちろん自習の時間が少なくても授業をする必要があるケースもたくさんあります。自習の時間を確保できないのであれば授業をしないというわけではありません。学習の段階は人それぞれですから。
2019年の夏期講習
様々な学年の受験生がいる
ティーシャルは小規模な個別指導塾であり、また、学年や成績によって生徒を限定することはしていません。そのため、年によっては大学受験生が多かったり、高校受験生が多かったり中学受験生が多かったりとばらつきがあります。
はっきりいって、教室として効率を追求するのであれば学年・学力は絞ったほうがいいと思います。しかし、学年が混ざり合う教室空間の中で斜めの関係もゆるく構築されるような教室づくりをする、というのも簡単に捨てられるものではありません。
そして、2019年はたまたま大学受験生・高校受験生・中学受験生がバランスよく在籍している年となりました。
そのため、今年は例年に比べ、教材のリサーチ・予習・授業内容の組み立てなどの準備に時間をかけることとなりました。
集団授業を再開しました
以前は高校受験や中学受験の生徒向けに小規模な集団授業を行なっていたのですが、ここ数年は実施していませんでした。
その理由は、同じ学年であってもそれぞれに目標も違えば、得意不得意も異なるため同じ授業を行なってもなかなか効果を得にくかったからです。
しかし、今年は高校受験生の学力がある程度まとまっていたため、全員に共通するテーマを設定することができそうだと判断し集団授業を再開することにしました。
受験生としての同志意識
実は、集団授業をやる副次的なねらいとしては受験生としての同志意識のようなものを醸成したいということもあります。
昨年の受験生に(主に大学受験生ではありますが)受験を乗り切る上で支えになったのは何かと尋ねると、同じ空間で勉強していた人だという答えが最も多くありました。
受験生同士の何気ない会話が、自分を省みたり、挫けそうなときに踏みとどまるるきっかけになったりする。そのためのベースとしての集団授業にできたらと考えて復活することにしました。(来年どうなるかはまだわかりません。)
最後の時限を廃止しました
ティーシャルでは通常期、20:10~21:30を1日の最後の時限、22:00をクローズとしており、これまでは夏期講習期も同様にしてきました。しかし2019年の夏期講習は1日の最後の時限を18:40~20:00とし、クローズも21:00としました。
狙いとしては二つ。
一つは受験生を中心に長く自習している生徒と帰り際のコミュニケーションを取りやすくすることです。20:00に授業が終わった後クローズまでの時間が1時間ありますので、その時間を質問対応やちょっとした会話をすることができます。時には会話の流れから、生徒の口から悩んでいることがポロっと出て来て、一緒に考えたり解決のきっかけになったりすることもありました。
もう一つはスタッフの健康のためです。塾の仕事は夕食どきは食事がとりづらく、授業後の23時ごろに食事をとるということがしばしばです。クローズが早くなることで少しは夕食を早くとることができ、夕食の選択肢も増えてスタッフからの評判も上々でした。
最後の時限を廃止するにあたって懸念していたのは、部活があって遅くしか来ることができないケースもままあるということです。実際にそういったケースも起こっており、今回は個別に対応しましたが今後の課題となっています。
プログラミング集中講座
お盆休み中の8/17,18には高校生の生徒向けにプログラミングの集中講座を実施しました。
テーマはhtml5/css3の基礎を学びながらベーシックなデザインのサイトを作る、css3をつかってアニメーションをつくるというものです。
自分で書いたコードが、webページやアニメーションとなって画面に反映される面白さを感じてもらえたと思います。
※正確にはhtml5はマークアップ言語、css3はスタイルシート言語と呼ばれるものです。ここでは概念の説明を省くため、便宜的にプログラミングとしています。
最終日に大きな結果
7月の終わり頃、ある大学受験生と数学の勉強の進め方について相談しました。
当時その生徒は数学ⅠAを勉強していたのですが、何をもって数学ⅠAの学習を終え、数学ⅡBの勉強に移行していくかということがテーマでした。相談の結果指定したテキスト2冊のⅠAを全て終わらせた上で、センター試験の過去問で3回連続7割をとることができたらⅡBに移行しようという結論になりました。
彼はこれまでに7割をとったことは一度もなく、3回連続というのは中々高いハードルだったと思います。それでも、高いハードルを自分の目標として納得して、定め夏の学習に取り組みました。
そして8月も後半になり、過理去問を解いてみると1回目は68点。少し届きませんでした。しかし、その後回を重ねるごとに得点をあげ、見事3連続で7割を超えることができました。
しかしそれだけではありません。夏期講習の最終日8/31に行なった演習ではなんと満点をとってくれました。これまでの努力の証が形として示された、とても嬉しい瞬間でした。
数学はある閾値を超えると急に伸びることがある。のちの生徒にも勇気を与える事例を作ってくれた彼に感謝して夏期講習の振り返りを終えたいと思います。
私たちは、横浜にある小さな個別指導の学習塾です。
受験をはじめとした勉強において、固定的なカリキュラムや決まった勉強方法に生徒を適応させることに意識が向きがちです。
私たちはそれらを大切にすると同時に「生徒」を中心とした学習方法を提案し実践することが、生徒が勉強を楽しむことに繋がり、学力の向上につながると考えています。
「自分に合ったやり方で勉強したい」「どうせやるなら勉強を好きになってもらいたい」という方は是非ティーシャルをご検討ください。