世界史の勉強法~N先生の場合~

世界の歴史

「いざ受験勉強を始めようとしたが、何から手をつけて良いかわからない」という人は多いのではないでしょうか。

他人の勉強法について知ることで、自分だったらどうなるかと受験全体のイメージを膨らませ、受験勉強を開始する最初の一歩を踏み出すきっかけをつくりましょう。

大原則

受験世界史を勉強する上で最も重要であるのが「流れ」を理解することです。「流れ」を理解した上で細かい人物名や地名・年号を覚えていきます。

世界史の「流れ」とは

「流れ」とは「出来事同士の因果関係」であり、世界史の流れを理解するとは、出来事間の因果関係を理解するということです。出来事Aが起こったのはなぜか?背後にどんな事情があったのか?これらを理解することが、世界史を勉強する上で最も大切な土台です。

こうした「流れ」を理解せず、個々の「暗記事項」を点として覚えるのは、効率的ではありません。単語だけ覚えても、結局入試で問題を解く力はつかないのです。

横のつながりを把握する

まずは国単位で、何がどんな順序で、なぜ起こったのかを理解していく。これが、世界史を勉強する上で最初にすべきことです。

国単位の流れを理解したら、次は各国の歴史を横に繋げて理解していきます。単に各国史を理解するだけでは十分に横のつながりを把握することはできません。意識的に勉強することで初めて複雑な横のつながりを理解することができると心得ましょう。

その際重要になるのが世紀で出来事を覚えることです。それぞれの出来事が何世紀なのかをしっかり把握して、各国の歴史を一つの時間軸で理解することできれば大丈夫です。

基本的な勉強の進め方

基本的な勉強の進め方として、通史をある程度進めたら、そこまでを反復して覚えるという方法をとっていました。世界史は覚えることが多いため、学習計画に反復練習を必ず組み込みましょう。

先輩など周りの人の話を参考にしながら、夏までに終わらせておきたいことを決めてそれを基準にし、そのためにすべきことを逆算して学習計画を立てました。

春(3月〜6月)にやったこと

受験勉強を始めるにあたって、自分の世界史勉強方法を確立させることが重要です。

まずは自分の勉強方法を見つける

私の場合は、まずスタディサプリの世界史の授業を見ることから始めました。次に『ナビゲーター世界史』を使って大事な出来事を把握し、自分なりの方法で覚えていきました。

私の覚え方は、出来事が起こった年号順に書き出したり、同じ時代に何が起こったか書き出したりするという方法です。また、『ナビゲーター世界史』の穴埋め本に追加の情報などを付け足したり、自分で問題を作ったりしていました。

人が考えたゴロなどで覚えるより、自分にとって覚えやすい方法で覚えることがいいと思います。

の学習ペース

学習ペースとしては夏休み中には第二次世界大戦まで終わらせるという目標を持っていました。

世界史は第二次世界大戦までが一つの大きな区切りで、残りの現代史は志望校によってはほとんど出題されず、学習する必要がない場合もあるからです。

春の学習は夏の目標に合わせたペースで進めていきました。以下が春のうちに進めたい学習の目安です。

  • ヨーロッパ:大航海時代まで
  • 中東:十字軍まで(エジプト史含む)まで
  • 中国:元(モンゴル)まで
  • 東南アジア:中国に合わせて

他の教科

他の教科にも簡単に触れておきます。英語は6月中に文法を全て頭に入れておくことを目標にしていました。実際ネクステの文法部分は終わっていたと思います。また英単語は単語帳の3分の2は覚えることを目標に進めていました。

古典は、文法はこれまでの学校の授業で受験レベルに達していたため、単語や古文常識などを覚えていきました。

夏(7月〜8月いっぱい)

夏に入るともっとペースをあげて通史を進めていきたいです。6月までの内容の反復もしっかりやりましょう。

夏はまとまった勉強時間を取りやすいため、通史だけでなく年号の整理・文化史・一問一答など通史の学習とは違った角度で知識を定着させることができます。

年号の整理

横の繋がりの感覚を正確に定着させるために、できれば年号の整理を一通り行っておきたいです。私は年号を覚えなければならない出来事を、一枚の紙に地域を結びつけるように書き出しました。<写真があると嬉しい>

文化史

文化史も忘れずにやりましょう。

志望校にもよりますが、文化史を徹底的に理解していないと合格点に辿り着けない大学、学部もあります。例えば年にもよりますが、早稲田・慶應を目指す場合は細かい知識まで問われる場合もあります。過去問を分析したり、先輩・塾の先生や友人に聞いたりするなどし、自分に必要な学習量を掴んでおきましょう。

GMARCH以上の大学であれば学部にもよりますが大学共通テストレベル文化史の知識は必要です。その他の大学は文化史の出題量にばらつきがあるため、きちんと調べてから取り組むことをおすすめします。

一問一答

ある程度、流れが頭に入ってきたらひたすらアウトプットすることが大事です。そのため、この頃から一問一答を本格的に使い出しました。

私の場合は集中してずっと行うというよりは隙間時間を使って、短い時間に集中するために一問一答を使っていました。

夏の学習ペース

前述の通り世界史は第二次世界大戦が終戦した時点で一つの区切りがつきます。夏までには全世界・地域の歴史をそこまで頭に入れておきたいです。目安として以下に示しておきます。

  • ヨーロッパ:第二次世界大戦終戦まで
  • 中東:オスマン帝国崩壊まで
  • アフリカ:アフリカ分割まで
  • 中国:日中戦争や第二次世界大戦終戦まで
  • 東南アジア:第二次世界対戦終戦まで
  • アメリカ・南アメリカ:第二次世界大戦終了まで

この時点では現代史に取り組む必要はありません。

私は英語が苦手で世界史が好きだったため、夏はついつい世界史に時間をかけてしまいがちでした。苦手意識をなくすのは簡単ではありませんが、英語長文をしっかり読んで解答できる感覚を培っておくことが必要だと感じます。英語に限りませんが、勉強時間が偏りすぎないようにして苦手な科目の勉強量を確保しておきましょう。

過去問で実力を確認

また、夏の間に自分の志望校の2ランク下の過去問を使って自分の実力の確認をしておくと良いです。苦手なところや意外と解けないところの発見につながります。

他の教科

古典や英語に関しては単語帳を一通り終え、あとは覚え残しを反復練習で補っていくという状態にしておきたいです。

また、英語は速読のために音読を繰り返すことや熟語の定着に入っていました。英語はたくさんの文を読むことも大事ですが、その精度も大事にすべきだと思います。一つの文章を丁寧に理解して読むことが大切です。

秋(9月〜11月)

夏の終わりから秋にかけては冬の過去問演習期に備えて知識の定着の仕上げをしたいです。夏に進めたところ・その前に終わっている範囲の定着のための反復を徹底的にやっておいてください。

その上で現代史を学びたいです。現代史はアメリカの大統領や冷戦を追いながらの年代把握、ソ連崩壊に伴う変化や国際法の制定の順番など、様々な範囲を細かく覚える必要があります。

先にも述べたように志望校によってはあまり出題されないこともあります。傾向を把握して必要な学習量を判断しましょう。現代史を10月中に終わらせられれば良いペースです。

また、一通りの学習を終えたところで、もう一度目標を見据えて合格のためには何をすればいいのか整理してみることをおすすめします。

私の場合、10月から過去問演習期に入る11月後半までの間はずっとモヤモヤした感じを抱えていました。うまく言葉にはできなかったので誰かに相談することもせず、受験生活の中で最も辛い時期でした。終わってみて振り返ると、自分なりにもっと整理するなり、誰かに相談するなりすると良かったと思います。

過去問

英語や国語は11月後半や12月から志望校の過去問を解き始めます。世界史は自分の進度に合わせて、もう少し遅くなっても大丈夫です。

ただし、早慶上智などの難関校を目指すのであれば GMARCHレベルの知識からさらにその上の知識を重点的に入れておく必要があります。

難関校を目指している人は、通史の勉強の段階で、より細かい知識も覚えるようにしておきましょう。

ある程度志望校を意識しておいた方がいいです。

私大が第一志望であれば、共通テストについては出題傾向を把握して最低限の演習をしておきましょう。早慶上智以上を目指しているのであれば特段の対策はなくても解けるとは思いますが、それでも問題の傾向は把握しておきたいです。

冬(12月〜2月)

共通テストまで

共通テストが終わるまでには、文化史・現代史・過去問演習が全て終わっている状態に持っていきましょう。他の教科との兼ね合いも考えると、この時期に世界史が負担にならないようにしたいです。

新しいことはあまりせず、今までやってきたことを復習するようにしましょう。

また、本番で漢字のミスなどがないよう入念な準備をしましょう。いつも書けている漢字が急に書けなくなったりするのが入試です。

個別入試に向けて

過去問演習をしたらしっかり解き直しまで行いましょう。

間違えたところはそもそも知らなかったのか、覚えてないところなのか、覚えていたのに忘れただけなのかということの違いを把握することが大事です。自分がどのような理由で間違えたのか、間違えた範囲は徹底的に覚え直しましょう。

早慶レベルになると過去問や問題集を解いているだけでは解けないものも多いです。基礎的な問題を落とさないようにするのももちろんですが、解けなくていい問題も入っています。その辺の見極めやあきらめる力、実践力も必要です。

この記事を書いた人

個別指導塾ティーシャル

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