物理基礎問題精講の特徴と使い方

物理基礎問題精講とは

物理基礎問題精講は大学受験における物理・物理基礎の定番の問題集です。

大学入試の過去問から典型問題が100問ほど収録されており、各単元のよく使う解法を身につけるのに役立ちます。

セミナー物理などの基礎の復習を終え、本格的な入試対策に入るときの最初の問題集としておすすめできます。

本書は、国公立大2次・私立大の入試問題を、著者が徹底的に分析し、入試によく出る標準的な問題(総合力を身につけるためにおさえておく必要のある重要問題)105題を精選した演習書です。
「精講」→「解説」の2段階の説明で、要領よく解法をマスターできます。
旺文社ホームページより

物理基礎問題精講の特徴

物理基礎問題精講の特徴をざっくりまとめると以下のようになります。

  • 典型的な入試問題の解答プロセスをわかりやすく解説
  • 問題と解説が同じページ載っている構成
  • 入試対策の最初の問題集として最適

物理基礎問題精講の基本情報

教材名
物理[物理基礎・物理]基礎問題精講
著者
大川保博・宇都史訓
出版社
旺文社
サイズ
A5判
ページ数
296ページ
価格
税込1210円(本体価格:1100円)
販売
市販教材

物理基礎問題精講の構成

基礎問題

見開き2ページに1つのテーマの基礎問題・精講・解説が載っています。

基礎問題

「必修基礎問」と「実戦基礎問」の2種類があります。どちらも大学入試問題における基礎的な典型問題ですが、「実戦基礎問」の方が応用力が必要な問題となっています。

精講

重要事項・必須事項をまとめた「Point」、方針を立てるために注目すべき点をまとめた「着眼点」、テーマに関連する発展事項である「発展」など、問題の解き方を理解するための説明が載っています。

解説

「精講」の内容をもとにした模範解答です。

演習問題

章末には演習問題が載っています。基礎問ページと異なり、問題と解説が別の場所に載っているため実力を試すのに使えます。

物理基礎問題精講の難易度

問題は入試の基礎レベルです。センターで7~8割以上、中堅以上の国公立大・私大を受験する人は入試対策の序盤に使用するとちょうど良い難易度です。

また、問題と解説が同じページに載っていることや、「問題の解き方」に注目した解説であることから、同じ問題レベルの問題集と比べて難易度は低い(=問題が解けなくても解説を読めば理解しやすい)です。

どんな人におすすめか?

基礎問題集を解き終わった人

物理基礎問題精講の問題は入試の基礎的な典型問題から選ばれているので、基礎問題を解き終えて本格的に入試対策を始める人におすすめです。

入試問題集を解き始めたが難しく感じている人

『良問の風』や『重要問題集』などの入試問題集を解いているが、解けないし解説を読むのが大変、という人は物理基礎問題精講をやってみるのもおすすめです。問題と解説が同じページに載っていて「精講」や「着眼点」などでどのように考えて解答するかが説明されてるため、入試問題に対する方針の立て方を身につけることができます。

夏休みや冬休みなどに入試問題を解いてみたい高校1・2年生

学校のテストでそれなりに得点できている人は、夏休みや冬休みのような長期休暇の間に物理基礎問題精講を使って入試問題にチャレンジしてみるのはどうでしょうか。特に力学分野については高校2年生の夏休みor冬休みに既習単元を学習しておくのがおすすめです。

物理基礎問題精講の使い方

問題の解き方を理解するために使う

物理基礎問題精講は問題の解き方を理解するために使うテキストです。演習や力試しが目的の人は別の問題集を使いましょう。

ステップ1. 基礎問を解く

問題集ですからまずは、基礎問を解説やヒントを見ずに解きましょう。(とはいっても見開きに精講や解説が載っているのでどうしても視界に入ります…。)

ステップ2. 精講や解説を読む

解けても解けなくても丸付けをして、精講と解説を読みましょう。ここが重要です。まずは精講を読み、次に解説を読み、さらににもう一度精講を読むことで、抽象的な方針と具体的な式が結びつくようになるかと思います。

正解できなかった問題はチェックをして2回目に備えておきましょう。

ステップ3. 再び基礎問を解く

しばらくしたら、間違えた問題をもう一度解きます。1回目に解いた時の復習で精講と解説を理解し、自分のものにでいているかどうか確かめましょう。再び間違えた問題はさらに繰り返し解きます。

ステップ4. 章末の演習問題を解く

基礎問ができたら、最後に章末の演習問題を解きましょう。演習問題は基礎問と異なり解説が隣に載っていないので力を試すのにうってつけです。

ステップ5. 次の問題集を解いているときに参照する

物理基礎問題精講を解き終えた人の多くは、『重要問題集』など次の問題集に進むかと思います。それらの問題集を解いていて難しく感じたときの参照先として使えることがあります。

物理基礎問題精講で勉強するときの注意点

入試問題としての「基礎」なので初学者には向かない

本のタイトルに「基礎」とありますが、これはあくまで入試問題としての基礎です。物理の基本的な概念や公式をある程度理解している必要があります。これから物理を学習し始める人にはおすすめできません。

計算過程は詳しく書いていない

この本のテーマは「問題の解き方」を理解することであるためか、計算過程はさほど詳しく書かれていません。エネルギーと運動量の連立方定期など、やや複雑な問題でも計算結果は自力で導き出す必要があります。

この記事を書いた人

坂本 諒

ティーシャル代表。数学、物理、化学などを担当。

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