教材・本の紹介

セミナー物理基礎+物理の特徴と使い方

セミナー物理とは

物理の問題集の中で、おそらく最も広く使われている問題集です。学校での採用率が高く、日常学習から入試対策まで幅広く、数多くの問題が載っています。

特に公式確認や基礎問題が充実しており、はじめの問題集としておすすめの一冊となっています。

「物理基礎」,「物理」の基本~入試レベルの学習内容を網羅した授業併用・自学自習用整理演習書です。
第一学習社ホームページよりより

セミナー物理の特徴

セミナー物理の特徴をざっくりまとめると以下のようになります。

  • 基礎から発展まで網羅的に収録された多数の問題
  • 問題集より分厚い充実した解答
  • 簡潔にわかりやすくまとめられた公式

セミナー物理の基本情報

教材名
セミナー物理基礎+物理
出版社
第一学習社
サイズ
A4判
ページ数
問題集:360ページ・別冊解答:456ページ
価格
税込979円(本体価格:890円)
販売
塾・学校用教材

セミナー物理の構成

問題集

力学・熱力学・磁気・電気・波動など7つの章に分かれています。一つの章は「落下運動」や「力の釣り合い」といった3~6のテーマで構成されています。

テーマごとに、まとめ→プロセス→基本例題→基本問題→発展例題→発展問題という順で進んでいきます。

まとめ

テーマの最初の数ページは重要事項や公式のまとめが載っています。図や表も用いながらわかりやすくまとめられています。

プロセス

公式の単独での使い方を確認する問題です。解答がそばにの載っているため、すぐに確認することができるようになっています。

基本例題

学習した事項や公式を問題の中で理解するための例題です。問題文のそばに解くための指針と解説が載っています。

基本問題

学習した事項や公式の理解と定着のための基本的な問題です。

発展例題

やや発展的な例題です。基本例題と同じく、問題文のそばに解くための指針と解説が載っています。

発展問題

大学入試過去問が中心となる、やや発展的な問題です。すべての問題に解答の方針を立てるためのヒントが用意されています。

それぞれ例題が2題程度、基本問題が10題程度、発展問題が5題程度あります。
章の最後には総合問題があり、国公立大学や有名私立大学を中心とする過去問が10題程度収録されています。

解答冊子

別冊解答は456ページと問題集本体を100ページ近く超えるボリュームとなっています。

答えのみを示した解答・解答のポイントがまとめられた指針・模範解答としての解説・関連事項を補う注など、充実した内容となっています。

セミナー物理の難易度

公式に数字を当てはめるだけの問題から大学入試レベルの問題まで幅広く網羅されています。

章末の総合問題は国立一般入試レベルの難易度の高い問題(東京大学など)もあるにはあるのですが、地方国公立大学や
中堅私大からの出題が中心となっています。センター試験や中堅私立大学、定期試験の対策なら本書でかなりカバーできますが、難関大学入試の物理対策になると本書の勉強のみでは不十分でしょう。

どんな人におすすめか?

物理の勉強をがっつりしたい人なら誰でも

大学受験に向けて物理を学びたい人から、授業の理解の基礎的な確認をしたい人まで、幅広い人におすすめです。
基礎的な問題や解説が特に充実しているので、初学者にもおすすめです。

苦手な単元の基本的な問題を解きたい人

他にも、1つの分野が細かい単元に分かれていることから、後から苦手な部分のみ確認し復習するという用途にも適しており、本格的に受験勉強を始めた方にもおすすめできます。

セミナー物理の使い方

順番通りに問題を解いて理解を深めれば、物理に関しては十分な実力を得ることができます。
ただ全体的に問題数が多く、やはり基礎的な問題が多いので、十分に理解できている分野は飛ばして次に進みましょう。

当然のことではありますが、特に基本問題で解けない問題がある場合、基礎的なところの見落としがある可能性が高いので、よく復習しましょう。

セミナー物理で勉強するときの注意点

問題の量がかなり多い

問題数が多いので、途中でだれてしまうことが多いかもしれません。
そんなときは、基本問題だけ解いて発展問題は飛ばし次の章に行ったり、1日毎に小さな目標を建てて進めていくなど工夫して頑張りましょう。

参考書としては使えない

本書は参考書ではなくあくまで問題集なので、公式や現象の結果などは簡単にまとめられていますが、なぜその公式が導かれるのか、それにどんな意味があるのかというような理解を深める部分はありません。

ですから、他の教科書や参考書で理解を進めながら、本書でその定着度合いを確認していくというように勉強していくべきです。

セミナー物理の後に取り組むべき問題集

大学受験を目標にしているのであれば、本書に取り組んだ後は大学別の過去問に挑戦してみましょう。
志望する大学がかなり難しいようであれば、過去問に手を付ける前に更に難しい問題集を試すのも手です。

セミナー物理を使った人の声

私は大学受験対策として本書に取り組みました。それ以前あまり真面目に勉強していなかったのもありますが、コツコツ取り組んだ結果、以前と比較して物理の偏差値を20以上あげることができました。
やや分量は多く大変に感じることもあるかもしれませんが、内容は非常に充実しています。

私たちは、横浜にある小さな個別指導の学習塾です。

一般的な学習塾では、予め決まったカリキュラムに生徒を適応させることが重視されています。

私たちにとってもカリキュラムは大切なものですが、勉強を通じて生徒自身が「どう勉強したいか」考えて行動できるようになることが、勉強を楽しむことに繋がり、長期的な学力の向上に貢献すると考えています。

「勉強する力をつけたい」「どうせやるなら勉強を好きになってもらいたい」という方は是非ティーシャルをご検討ください。

この記事を書いた人

内野 葉介

2017年から当塾で指導。 現在大学で機械工学を学習中。

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