教材・本の紹介

化学の新研究の特徴と使い方

化学の新研究とは

化学の新研究は理系の最難関大学を志望する受験生向けに編集された参考書です。

すべての単元において「なぜそうなるのか?」に焦点を当てた解説により、一つ一つの現象について本質的な理解を目指します。本質的な理解をすることで、教科書や問題集で触れたことの無いような問題でも立ち向かえる知識と実力をつけることができます。

理系大学受験の先輩がすすめる難関突破のバイブル『化学の新研究』の第3版。現行課程の入試に合わせて記述内容を見直し、更なる充実を図った。[Science Box]は約50項目を新たに執筆して入れ替えた。
三省堂ホームページより

化学の新研究の特徴

化学の新研究の特徴をざっくりまとめると以下のようになります。

  • 「なぜ?」に焦点を当てた詳細で本質的な解説
  • 圧倒的なボリュームと網羅性
  • 最難関大志望者でも十分な難易度

化学の新研究の基本情報

教材名
理系大学受験 化学の新研究 第3版
著者
卜部吉庸
出版社
三省堂
サイズ
A5判
ページ数
解説/例題:896ページ
価格
税込2970円(本体価格:2700円)
販売
市販教材

化学の新研究の構成

解説本文を中心として、内容に応じて様々な補足や例題が掲載されています。

本文

本書は大部分が各分野についての解説文となっています。基礎的な内容から教科書に掲載されていないようなことまで幅広くかつ詳細に解説されています。

図表が多用されており、内容のボリュームに対して理解しやすい構成となっています。また、重要な部分は色付きの太文字や下線が引かれており、そのままで読みやすい工夫がされています。

詳説・補足

本文の解説をさらに深く理解するための説明がされています。重要度順に詳説、補足と分かれているので、各自の理解度に応じて取捨選択しながら読むことをオススメします。

参考

本文の解説に直接関係は無いものの、化学全体を理解する手助けとなる内容が記載されています。

例題

実際の入試問題から理解の手助けとなるような問題を厳選し掲載しています。解説を読んで得た知識を確認し、他の問題集や過去問で演習を行う足掛かりとします。

SCIENCE BOX

高校での学習範囲を超えているものの難関大学で出題される可能性のある内容、小論文対策として身の周りでの化学や時事的なトピックなどが解説されています。化学への興味関心が強い人、化学をもっと得意教科にしたい人は目を通すといいでしょう。

化学の新研究の難易度

教科書で説明されている初歩的な内容からはじまり、実際の入試問題で通用するような高いレベル、時には高校レベルを超える内容が掲載されています。総合的な難易度は難関大学レベルといえます。

すべての内容を網羅しようと思うととんでもない量ですが、逆に言えばこの一冊の内容を完璧にすれば大学受験の化学において怖いものはないと言えるくらいの実力がつけることができます。

どんな人におすすめか?

基礎的な知識や練習問題を終えた人

基礎的な内容も丁寧に解説されているとはいえ、情報量が多すぎるため初修の段階で新研究を読むのはオススメしません。一旦ひと通りの学習を終えて全体の流れを把握し、演習段階に入ってから使うのをオススメします。

化学を得意科目にしたい人

一般の問題集や参考書に取り組むだけでは得られない知識や解説が多く掲載されています。より多くの知識を吸収してどんな問題にも幅広く対応できるようになりたいという人にはとても向いている参考書です。

難関~最難関大学を志望する人

解説のなかで最も充実しているのが最難関大学を志望する生徒向けの内容です。特に難関大受験において化学を武器にしていきたいという人は新研究を最大限に生かして勉強していくといいでしょう。

化学の新研究の使い方

化学の新研究は大きく分けて次の二種類の使い方ができます。

1.化学の知識を増やすための、第二の教科書のような使い方

教科書では得られない知識と理解のために順番に読み進め、必要に応じて問題集などで演習を積んでいく、第二の教科書のような使い方ができます。

2.問題演習の共として、知識や解法を調べる辞書のような使い方

入試の過去問などの実践的な演習に入った際に、自力で解けない問題に突き当たることもあると思います。そんな時に新研究の該当部分を参照しわからなかった内容について調べたり勉強しなおしたりといった、辞書のような使い方がとても有効です。

化学の新研究で勉強するときの注意点

基本的に全てを吸収しようとは考えない

内容がとても膨大な参考書なので、すべてを吸収する前提で取り組むと時間がかかってしまいますし、気持ちの面でもハードルが高くなってしまいます。なので自分に必要な内容をピックアップして使っていく力、また自分に必要な内容はどれなのか判断する力が要求されるかもしれません。

問題演習は別に必要

内容が網羅的かつ詳細とはいえ説明がメインの参考書なので、問題集や過去問等で別途に問題演習を行う必要があります。

化学の新研究と併用したい参考書や問題集

  • 化学重要問題集
  • 大学入試過去問

化学の新研究の前に取り組むべき問題集

  • リードα
  • セミナー化学

私たちは、横浜にある小さな個別指導の学習塾です。

受験をはじめとした勉強において、固定的なカリキュラムや決まった勉強方法に生徒を適応させることに意識が向きがちです。

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この記事を書いた人

瀧本悠樹

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