中学生・高校生の定期テスト対策

定期テストの勉強法〜定期テストを知る

英単語のラーニング

スポーツやゲームにおいて対戦相手の分析が重要なのと同じように、定期テストにおいても“対戦相手”を知ることが重要です。

では、定期テストにおける“対戦相手”は誰でしょうか?

それはテストの製作者、テストの採点者、そしてテストそのものといえるでしょう。

テストは誰が作るのか、どいういう意図で、どんな問題がでるのかがわからなければ、何を勉強すれば良いのかもわかりません。逆に言えば定期テストの分析ができれば自ずと何を勉強するべきかが見えてきます。

このページでは、定期テストの対戦相手についてお伝えします。

1.出題者から考える定期テスト

試験を作るのは学校の先生です。だから試験にはそれを作った人の考えが反映されます。
では先生はどんなことを考えて試験を作っているのでしょう?

私の指導経験や予想問題の作成の際に考えたことに加え、現役の先生や以前先生をされていた方のサイトをから定期テストを作るとき、先生がどんなことに気をつけているかを調べました。(気になった人は「定期テスト 作り方」などで検索して調べてみてください。)

それらをまとめると定期テスト作成において、目的、試験範囲とバランス、平均点を意識してることがわかります。(きちんとした研究ではないですがある程度一般性があると思います。)

1-1. 授業内容の理解度を測るために行う

定期テストは生徒が授業内容をどれくらい理解できたかを測るために行います。

だから誰も解けないような難しい問題を出す意味はほとんどありません。

授業で先生がいう「ここ試験にでる」は先生からの「ここの内容だけはしっかり理解してほしい」という気持ちの表れです。

そもそも、先生の仕事は学習内容を生徒が理解し、定着してもらうことだということを忘れないようにしてください。先生にとっても変に難しい問題を解かせるつもりはない、意地悪ではないのです。

ただし、進学校の場合は授業で習った内容を応用して入試問題が解けるかどうかまで測る場合もあります。

1-2. 試験範囲からバランスよくつくる

あたり前ではありますが定期テストの一週間ほど前に発表される試験範囲から出題されます。

その範囲内で特定の範囲だけ偏ることはなく、試験範囲の中から満遍なく出題されます。
先生によっては1授業から5点出題するというように事前に決めている方もいるようです。

1-3. 平均点が60点くらいになるようにつくる

テストの難易度が適切だったかの指標になるのが平均点。60点くらいを目指すことが多いようです。(高校、それも進学校の場合はもう少し低くなる傾向があります。)

統計的に考えると、平均点を安定させるためには、易しい問題と難しめの問題を両方入れることが有効です。

そのため、簡単な問題を確実に正解し難しい問題に早めに見切りをつけることが安定した得点をするために重要です。

ただし、高校のテスト ーとりわけ物理と数学のテストー では作成者の「この水準まで理解してほしい」という気持ちと生徒の理解度がマッチングせずに平均点が20~30点になることもそう珍しくありません。

これらの科目は、勉強時間に対して成果が出るのが遅い、そのかわりある一定以上の理解ができれば成果が出やすくなるという特徴があります。

ですから、試験範囲全体を勉強するよりも特定の単元を深く理解していくことが(たとえ試験範囲がすべて終わらないとしても)良い勉強方法になることがあります。

1-4. 解答時間を検討する

試験全体を通じて時間内に解答できるかどうかを検討します。定期テストはバランスよく、満遍ない出題のため問題数が多くなる傾向にあります。

科目にもよりますが、余裕を持って解けるテストにはなかなかなりません。

進学校のテストでは試験中ずっと手を動かしていても全ての問題を解くことができないテストになっていることもしばしばです。

2. 採点者から考える定期テスト

試験を作る側にとっては採点のしやすさは重要です。なぜなら、採点者は限られた時間の中で、ミスなく、大量の採点をする必要があるからです。

だから、配点をシンプルにし、採点基準を設け、採点ミスができるだけ少なくなるように設計します。

記号問題を使ったり、配点をシンプルにすることで採点のしやすい試験をつくっています。

2-1. 配点はシンプルに

定期テストの配点は採点しやすさを重視するため2点問題を中心に簡単な知識問題は1点、応用問題は記述量に応じて4点などシンプルな配点になっていることが心掛けられています。

2-2. 採点基準を決めておく

漢字の間違いやスペルミスなどに対してどれだけの原点をするか、記述問題について何が書けていれば得点を与えるかなどは明確な採点基準をもって採点されています。
採点基準をつくることで採点ミスを減らし、複数の採点者がいる時も公平性を保つことができます。

2-3. 採点ミスがあったときはどうするか

このようにできるだけ採点ミスが起こらないように定期テストは作られていますが、それでも採点するのは人ですから一定確率で採点ミスが起きます。

答案返却時には必ず模範解答と答案を見比べましょう。そして採点ミスはもちろん、採点基準に疑問をもったときはぜひ、先生に質問してみてください。

先生に直接質問することで、得点があがるときのみならず、得点が上がらなかった時もなぜ得点できなかったかを明確にすることができ、いずれにしても質問した人にとってはプラスになります。

私たちは、横浜にある小さな個別指導の学習塾です。

受験をはじめとした勉強において、固定的なカリキュラムや決まった勉強方法に生徒を適応させることに意識が向きがちです。

私たちはそれらを大切にすると同時に「生徒」を中心とした学習方法を提案し実践することが、生徒が勉強を楽しむことに繋がり、学力の向上につながると考えています。

「自分に合ったやり方で勉強したい」「どうせやるなら勉強を好きになってもらいたい」という方は是非ティーシャルをご検討ください。

この記事を書いた人

坂本 諒

ティーシャル代表。1988年福岡生まれ。大学に進学した2006年から塾講師をはじめ、2013年に個別指導塾ティーシャルを横浜に開校。おもに数学・物理・化学などを担当。

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