• 「コツコツ勉強してもなかなか模試の偏差値が上がらない。」
  • 「これから受験生活が始まるが、成績を伸ばせるか不安。」
  • 「塾に通わせているのにテストの点数が伸びない。」

こんな悩みを抱える小中高校生やその保護者は多いかと思います。

個別指導塾である我々の教室にも、勉強をし始めるとすぐに成績が上がる生徒がいる一方で、長い時間をかけないと成果が出てこない生徒もいます。

では、勉強してもなかなか成績が上がらない生徒はそうでない生徒と何が違うのでしょうか。

ひとくちに成績が上がらないといっても生徒ごとに状況はバラバラです。しかし、勉強してもなかなか成績が上がらない生徒には、勉強のやり方・考え方や発言・コミュニケーションなどに特定の傾向があります。

成績を上げるには、まず自分の勉強のやり方にどんな傾向があるのかを認識することが重要です。

我々の学習指導では生徒ごとに成績が上がりにくい傾向がみられるかどうかをチェックし、その原因は何か、生徒にどれに注目してもらうか、どれを改善すべきか、受け入れてうまく付き合っていくべきものはどれか等を慎重に考えて学習の設計を行います。

この記事では、勉強してもなかなか成績が上がらない生徒にみられる傾向を言語化し、勉強量・勉強のやり方・勉強の計画・メンタル・環境など9つのカテゴリに分け、91のリストにして紹介します。

このリストの項目は成績が上がらない理由や原因と断定できるものではなく、成績が上がりにくい生徒にみられる傾向です。このような傾向を知っておくことが、成績が上がらない理由や原因を見つける助けとなにと考えています。また、主に我々の運営する個別指導塾での観察や経験に基づいた情報であることをご承知ください。

目次

Ⅰ.勉強量が足りない

成績が上がる勉強をするためには量と質の両方を高める必要があります。そして、質はある程度の量をこなすことによって向上します。量を増やす前に質のことばかり気にしても、大抵はうまくいきません。ある程度の勉強量を確保した上で、その経験をもとに質も向上していくのが良いでしょう。

なかなか成績が上がらない人は集中できている勉強時間が足りない可能性があります。以下の項目をチェックしてみてください。

  • 1. 勉強をしている時間が実は少ない

    机に向かっていてもスマホを触ったり本を読んだり絵を描いたりしていては、純粋な勉強時間は少なくなってしまいます。「勉強自体はしているけれど、成績が上がらない。」という人は一度、実質の勉強時間を測ってみることをおすすめします。

  • 2. 勉強し始めるまでに時間がかかる

    勉強をし始めるまでに、部屋の掃除を始めたりスマホを触ったりしていつのまにか、長い時間がたってしまったということ、あるあるですね。いつも、勉強し始めるまでに時間がかかる人は勉強場所を変えてみた方が良いかもしれません。

  • 3. ながら勉強している

    スマホをいじったり、動画を見たり聴いたり、漫画を読んだりしながら勉強していませんか。ながら勉強はワーキングメモリに負荷をかけ、せっかくの勉強時間を効果の薄いものにしてしまいます。

  • 4. 深く集中していない

    スマホの通知を気にしたり、取り組んでいることとは別のことを考えてしまったりしていませんか。気になるものを遠ざけたり、気持ちを整理する時間を取った方が良いかもしれません。

  • 5. ちょっとしたことで集中が途切れる

    人の出入りや、ちょっとした音で集中力が落ちてしまうのであれば、まだ勉強に没頭しきれていないかもしれません。集中力を保ち・没頭するための工夫を試みましょう。

  • 6. 眠いのにそのまま自習を続ける

    自習中に眠くなってしまうことは誰でもあります。そんなとき、「寝てはいけない。」と勉強を続けても非効率です。眠気を覚ますための行動をとるか、眠るかのどちらかしかありません。もちろん、そもそも昼に眠くならないように生活リズムをコントロールすることが重要なのはいうまでもありません。

Ⅱ.問題を解くプロセス

「問題を解く」ことは勉強時間の中で最も大きな割合を占めています。問題を解くときの基本的なプロセスを身につけるということは、成績の向上に大きく貢献するだけでなく、あらゆる問題を解くための思考力を身に付けることにつながります。

問題を解く時の基本的なプロセスができているか以下をチェックしてみてください。

  • 7. 問題文を読まない・読めない

    問題文を読むことは問題を解くプロセスの第一歩ですが、これができていない人は非常に多いです。読み飛ばさずにきちんと読んでいますか。問題文が長くて読みにくいときに読むことを簡単に諦めていませんか。

    参考記事:問題文を「きちんと」読むためにできる7つのこと

  • 8. 問題の内容や条件を整理しようとしない(主に数学・算数・理科)

    問題文を読んでも、すぐに答えを出そうとしてはいけません。まず、問題の内容や条件をきちんと整理し把握しなければなりません。特に応用問題は、問題文の内容を整理・把握し、基本事項の組み合わせにしてしまうことが正解への近道となります。

  • 9. 頭の中で解こうとして視覚化しない(主に数学・算数・理科)

    頭の中で考えられるからと、書くことを省いていませんか。人の短期記憶は短く、ほんの数秒前に覚えたことでもすぐに忘れてしまいます。視覚化しないせいで起きた間違いを甘くみていると何回解いても安定した結果を出しづらくなります。

    参考記事:短期記憶と長期記憶のしくみ

  • 10. 図を書けない・図を書かない(主に数学・算数・理科)

    問題文の内容や考えていることを図で表現することができれば、初めて見る問題でも状況を理解し解法を発見しやすくなります。図を書いていないのに「わからない」と手が止まってはいませんか。

  • 11. 表を書けない・表を書かない(主に数学・算数・理科)

    表を書くことで図を書くのと同様に解法を発見しやすくすることができます。それどころか、表を書くことでその問題はほとんど解けてしまうこともあります。問題を読んで表に整理することはできますか?

  • 12. 式を省略する・式を並べない(主に数学・算数・理科)

    式を途中で省略したり、式を並べずにスペース中にバラバラに配置してしまうと、何をどう計算しているのかがわからなくなります。また、見直しも不可能になってしまいます。

    参考記事:計算ミスをなくすための5つの方法【原因と対策】

  • 13. 本文中に引く線が多すぎて重要な箇所がわからない(主に国語・英語)

    重要な箇所というのは相対的なものです。ですから、本文中に引く線の量が多いということは、どこも大して重要でないということになってしまいます。本文中に引く線が多すぎるということは重要な箇所がわかっていない可能性が高いといえます。

  • 14. 考えているつもりが「考えているフリ」になっている

    考えるということは、現在の自分の知識や技術を用いて答えに近づくことだといえます。答えを出そうとするあまり当てずっぽうになったり、思考が止まって時間だけが経ってしまっては「考えているフリ」をしていることになってしまいます。

  • 15. 解くのにどれだけ時間がががるかに無頓着

    試験本番では限られた時間内で正確に解かなければなりません。練習の時点で時間を測った練習ができていなければ、本番で時間が足りなかったり、時間配分を間違えて思わぬ失敗をしてしまうかもしれません。

  • 16. 解いた後に見直しをしない

    問題を解いたら解答や解法が妥当かどうか、計算ミスや文法ミスがないかどうか見直しをしているでしょうか。見直しをしない、もしくは適当にしている人は、「自分の解答が正解かどうかに興味がない」といえます。自分の解答に興味がなければ、成績を伸ばすことも難しいでしょう。

  • 17. 見直しの時に無根拠に解答を変えてしまう

    見直して、迷った末最初と異なる解答をして間違えてしまった。多くの人が経験しているのではないでしょうか。見直しの時に明確な理由なしに解答を変えてしまうと、間違えてしまう可能性が高くなります。

  • 18. 答えを書かず、空欄にする

    きちんと考え出した答えでないと書いてはいけないと思っていたり、間違えてしまうことを恐れて解答に空欄をつくっていませんか。解答しなければ正解もあり得ません。常に自分ができる最大限の解答をすることを心がけましょう。

Ⅲ.問題を解いた後の復習

たくさん問題を解いたとしても、ただ解いただけでは成績は上がりません。わからない・できない問題を復習し、わかる・できる問題にすることではじめて成績を上げることができます。

受験をはじめとする長期的な勉強においては、復習の質が高ければ確実に成績は上がります。しかし、復習の質が低ければたくさん勉強をしたのに大して成績が上がらないということになってしまうでしょう。

復習の基本的なことができているか、以下をチェックしてみてください。

  • 19. たくさん問題を解けば成績が伸びると考えている

    たくさんの(多種類の)問題を解くことによって成績が上がるわけではありません。問題を解くことの大きな意義は、できる問題とできない問題を分類することがです。できない問題をできるようにすることで成績を伸ばすことができます。

  • 20. 解答がない問題を解いている

    解いている問題の解答がなければ、できない問題を自力でできるようにすることができません。解答のない問題を解くことはほとんど時間の無駄です。学校で解答を配ってもらえない場合は、なんとか解答を入手するか、解答のある別の問題集を解いた方がいいかもしれません。

    参考記事:問題集の答えを回収することは生徒の学びを妨げる

  • 21. すぐに丸付けをしない

    問題を解いたらすぐに丸付けをするのがよいでしょう。しばらく時間がたった後でも、どのように考えて解いたかを覚えていられるでしょうか。すぐに丸付けをしないのであれば、問題を解く意義は大きく薄れてしまいます。

  • 22. 丸付けのときに、間違っているのに丸にしてしまう

    丸付けのときに「解いたときに正解を思いついていたから」などと理由をつけて、間違った解答に追加・修正して丸にしている人を時々見かけます。復習がうまくいかないので当然成績は伸びません。

  • 23. 見直しの意味がわかっておらず文字通り見直して終わっている

    見直しをするということは一通り問題・解答・正答に目を通すことではありません。なぜ間違えたか、どう考えたら正解できたかなどを考えることができて初めて見直ししたとえます。

  • 24. 正解を書いて見直しを終わりにしている

    丸付け後に正解をそのまま書いて、見直しを終わらせていませんか。見直しはまだ始まったばかりです。解答を写しても成績は上がりません。

  • 25. 間違えた原因を安易にケアレスミスと処理してしまう

    間違えた原因を安易にケアレスミスと判断すると、本当の間違えている原因を見逃してしまうことがあります。間違えた原因をよく考えて改善すべきところを探しましょう。

  • 26. 間違えた原因を問題文や出題者のせいにする

    間違えた原因を問題文が不親切だからと、安易に出題者のせいにしてしまっては適切な復習ができません。問題文からどうしたら読み取ることができたかと考える機会を失ってしまいます。

  • 27. 解説をパッと見て、すぐに諦める

    解説をパッと見て理解が難しそうなときに、すぐに諦めていませんか。解説を音読する、例題や図や表などををまずは写してみるなど解説を理解するために工夫できることはありませんか。

  • 28. 解説に書いてある知らないことや関連事項を調べない

    解説を読んだときに、知らないことをそのままにしていては成績は伸びにくくなっていまします。知らないことや関連事項などを資料集や辞書を使って調べることで理解が深まります。

  • 29. 解説を読んで理解したことを自分の言葉にしない

    解説を読んだあとに、理解したことを自分の言葉で言い直すことはできますか。自分の言葉で表現できなければ、まだ内容を理解したとはいえません。

  • 30. 答えを見ながら勉強しているが、自力で解いているように丸をつける

    わからないときに解答を見たり、写したりするのは悪いことではありません。しかし、解答を見ながら解いているのに、さも自力で解いたかのように書くと自力で解ける問題なのかそうでないのかわからなくなっていまします。

  • 31. 理解した後に自力でできるかどうか確かめない

    見直しをして理解した後、自力で解けるかどうか確かめる機会をつくっていますか。「わかる」とか「(きっと)できる」でなく「できた」にしておきましょう。

  • 32. 点数や正答率を出さない

    解いた後、点数や得点率を出して客観的に実力を把握し、次にすべきことが見えてきます。

  • 33. できなかった問題を記録しない

    一度解いた問題を再度解く必要があるか一目で判断できますか。何回も間違えているのはどの問題かわかりますか。

Ⅳ.授業や参考書などを通じてのインプット

新ことを学ぶときや久しぶりに復習するときには、授業を受ける・参考書を読むなどのインプットの段階が必ずあります。インプットの質を高めることが成績の向上につながります。

注目すべきは39の「インプットしたことを自分の言葉で言い換えることができない」です。インプットするということは「新しい知識を自分の知識の中に位置付けること」といいかえることができます。そう考えるとインプットといっても結局はアウトプットとセットで考えるべきなのです。

  • 33. やることが多すぎる結果、授業中眠い

    高校生は特に、学校や塾の授業中眠いということが珍しくありません。学校や塾の授業をしっかり聞いていなければ成績にもマイナスに影響します。部活・課題・自分のやりたいこと等が多すぎて生活が圧迫されていると、本人としては頑張っているのに成績が上がらないとなっててしまいがちです。

  • 34. 授業に集中していない

    一見真面目に授業を受けているように見えて、実は漫画を読んでいたり、音楽を聴いていたりする場合もあります。このようなケースは自覚があるため、「目標をもつ」などのきっかけを得れば見違えることがありうるでしょう。

  • 35. 授業中にノートを取ることに意識を向けすぎて内容が頭に入ってこない

    ノートをとることに精一杯で授業内容に意識を向けるのが難しいということはありませんか。授業内容を自分なりに解釈し、疑問点を見つけられていますか。

  • 36. 何のためにノートをとっているかわからない

    後で見直すためなのか、思考を深めるためなのか、単なる計算用紙なのか。何のためにノートをとっているか意識することでノートの使い方も変わってきます。

  • 37. ノートが汚い

    後でノートを見直すときに読める字になっていますか。情報はわかりやすく整理整頓されていますか。何のためにノートをとっているか意識していますか。

  • 38. はじめから詳細までインプットしようとする

    新しい内容を学習するときは、見出しなどを活用し全体像を理解するように心がけましょう。はじめから詳細までインプットする必要はありません。

  • 39. インプットしたことを自分の言葉で言い換えることができない

    インプットしたことを自分の知識の中に位置付けることが「わかる」という感覚を生みます。アウトプットすることは知識の中に位置付けを助け、「わかる」感覚を確かなものにします。

Ⅴ.質問や個別授業などのコミュニケーション

先生に質問をすることや個別指導の授業を受けることは、先生と生徒の一対一のコミュニケーションです。ですから、円滑なコミュニケーションができる方が、質問や個別授業で得られるものも大きくなります。

また、他人とのコミュニケーションを振り返ることで、一人で勉強している時に弱点になっていることが明らかになることもしばしばです。

  • 40. 事実確認的な会話が成り立たない

    会話相手の意図を勝手に解釈して自己防衛してしまうと、スムーズな意思疎通が難しくなっていまします。

    例:「数学のテスト何点だった?」という質問に対して、「時間が足りなかったんですよ。」とか「計算はできたんですけど、文章題が難しくて…。」などと答える。

  • 41. 目上の人を前にすると能動性が低くなる

    普段はそうでもないのに、学校や塾の先生など目上の人を目の前にすると、指示待ちになったり意見を主張しなくなったりするケースがあります。自分の感覚に自信がなくなり、うまく考えられなくなってしまうように思います。

  • 42. 先生からの問いに対して「わからない」といえない

    授業中や質問時の会話で、先生からの質問に答えられないときに、わからないということができずに黙ってしまったり見当違いなことをいってしまうことがあります。多くの先生は生徒の「わからない」は仕事をするチャンスと考え、むしろ喜びます。ぜひ、「わからない」といってみてください。

  • 43. 正解できなかった時やわからないときに「習ってない」というが、実は習っていることが多い

    習ってないるものも習っていないと思い込んでしまう背景には、間違えてしまった恥ずかしさを回避したいという欲求がある可能性があります。習ったか習っていないかはどちらでも大丈夫です。

  • 44. 「わかった」と答えるが実はわかっていない

    理解度を尋ねられたときに「わかった」と答えるが、「わかった」かどうかの判断がうまくできておらず、実はよくわかっていない。

  • 45. 頼みごとをするときに、察してもらおうとする

    他人に何か頼みごとをするときに、はっきりと言葉で言うことができずに態度で示し、相手に自分の意図を察してもらおうとすることが多い場合は注意が必要です。頼まれた側は、はっきり頼むことができるように導くためのコミュニケーションが求められます。

  • 46. 会話のやりとりや、一挙手一投足に極端に時間がかかる

    質問に答えなかったり、話題をずらすような発言を繰り返したりするため、なかなか意思疎通ができず会話にかかる時間が数倍かかってしまうことがあります。このようなケースではノートをひらく、教材を出すといった簡単なことにとても時間がかかります。このような場合は、勉強だけでなく、より広い視点から生徒のことを考える必要があります。

  • 47. 共通認識をつくることに消極的

    生徒と講師の間で共通の認識や情報が十分にある方が授業がスムーズに進みやすくなります。勉強との関係の有無に関わらず、考えていることや感じていることを伝えてもらえると助かります。

  • 48. 連絡なく授業の欠席や遅刻を繰り返す

    連絡なく授業の欠席や遅刻を繰り返す生徒は、学習への関心が薄れてしまっている可能性が高いです。それは先生にも伝わってしまい、先生から生徒への関心も(相対的に)薄れてしまいます。

Ⅵ.学習目標と計画

学習計画は成績を上げるために大きな役割を果たしてくれます。受験など長期的なものでも、その日の勉強など短期的なものでも、目標を立て、やることを決め、実行することで着実な成果を出すことができるでしょう。

  • 49. 目標がない

    目標があって初めて有意義な振り返りが可能になります。また、目標をもつことはモチベーションの維持に役立ちます。

  • 50. 目標が曖昧

    目標は第三者からみても、達成できたかどうかがわかる明確なものになっているのがよいでしょう。

  • 51. 目標に期限がない

    目標に期限がなければ達成のために動きはじめるきっかけを失ってしまいます。また、期限がないのであればいくらでも先延ばしすることが可能になってしまいます。

  • 52. 目標が高すぎる

    高すぎる目標はやはり適切な目標とはいえません。高すぎる目標ははじめからあきらめの気持ちが生じてしまうからです。「達成できると思うが、簡単には達成できない」くらいが目標の難易度としてはちょうど良いです。

  • 53. 全く計画を立てずに勉強している

    全くの無計画で勉強していては学年が上がるにつれて通用しにくくなってきます。科目数が増え、各科目の学習内容が高度になるからです。

  • 54. 勉強の計画を自分で考えようとしない

    自分で計画を立てることで計画を立てるスキルが向上します。いつまでも他人に計画を作ってもらうわけにはいきません。

  • 55. 計画の粒度が適切でない

    計画がざっくりしすぎて具体性がなかったり、計画が細かすぎたりする場合があります。うまくいかなかった計画はどんどんアップデートしてより自分に合ったものにしていきましょう。

  • 56. 学校の課題に追われていてテスト勉強どころではない

    学校の課題は全員に対して出される課題です。あなたの成績がを上げることを考えると、やらなくても良い問題があったり、繰り返し練習する必要がある問題があるかもしれません。学校から出る課題は自分なりに、アレンジしてみてはどうでしょうか。

  • 57. テストの研究ができていない

    受験であっても定期試験であっても、範囲と難易度の研究は重要です。出題範囲と過去問を必ず準備し、配点・出題傾向・出題意図・問題の出典などを調べておきましょう。(定期試験の場合過去問は入手できないこともある。)

  • 58. やることが具体的に決まっていない

    目標ややる気があっても、具体的にやることが決まっていないと、勉強をはじめるのは意外に難しいものです。テキストやページなどやることを具体的に決めましょう。

  • 59. やることが視覚化されていない

    やるべきことが具体的になったらそれを視覚化することで、より楽しく、確実に実行することができます。

  • 60. 好きなもの・楽なものばかり勉強する

    自分の好きな科目や、楽なものばかり勉強して、必要な勉強ができていにないことがあります。大変だけど重要なことを後回しにしていないか振り返ってみてください。

  • 61. 計画に余裕と持続性がない

    勉強量を多くすることを重視するあまり、余裕と持続性のない計画をたてていませんか。計画は理想通りにはなかなか進まないものです。計画がうまういかない時の余裕をつくっておきましょう。

  • 62. 睡眠時間を削って勉強している

    勉強量を増やそうとして睡眠時間を短くした計画は、必ず破綻します。受験など長期的な勉強をするときは絶対に睡眠時間を確保しましょう。

  • 63. 1日に全科目勉強できないと不安に感じる

    1日に五教科全てをやらなければならないと思い込み、「今日は〇〇が全くできなかった。」と嘆いている生徒を時々みかけます。科目数を減らして、その日に何ができるようになったかに注目しやすい計画にしてみませんか。

Ⅶ.メンタル・性格

勉強をすることは、生徒の内側で行われる精神的な活動です。ですから、成績を上げられるかどうかにメンタル・性格は大きく影響していると思われます。

性格は変えようと思って変えられるものではありませんが、自身の持つ考え方の癖が成績を上げることにどう影響しうるかということは自覚しておくことに越したことはありません。

  • 64. 自分のための勉強だと考えられておらず主体性がない

    「親が言うからやってる」のように勉強する理由を他人に依り、自分の意思で勉強しなければ大きな成果は得られないでしょう。

  • 65. 学習内容に興味がない

    学習内容と自分の知っている世界との関連性が見いだせなければ、学んだことに興味を持つことは難しいでしょう。学習内容と自分の世界を繋げてくれる教材や人を見つける必要があります。

  • 66. 人間関係における強いストレスがある

    親と自身の関係・親同士の関係・友人と自身の関係など人間関係におけるストレスが強い場合、それが学習に悪影響を及ぼしている可能性があります。

  • 67. ネガティブなことに意識が向き、ポジティブなことにフォーカスできない

    できなかったことばかりに意識が向いていませんか?できるようになったことにも意識を向けていますか?

  • 68. 学校内での順位が悪いことで自信をなくしている

    学校や塾など所属している集団内での順位づけは、モチベーションの維持に役にたつ面があります。しかし、所属集団内での順位が悪いからといって、変にネガティブになる必要はありません。視野を広く持ちより客観的な自己評価をしてみるのも時には必要かと思います。

  • 69. 間違えることに罪悪感を持っている

    間違えることは悪いことだと、小さい頃から教わってきたという人も多いのではないでしょうか。しかし、間違えることは悪いことではありません。間違いがなければ進歩することも不可能です。

  • 70. 些細なことで悩んでしまう

    あまりにも些細なことで悩んでしまうと、重要なことに時間を使えなくなってしまいます。

    例:自分の答えと解答が一言一句同じでないときに、丸にして良いかどうか判断に迷ってしまい、いつまでも悩んでしまう。

  • 71. 解答を見ることを悪いことだと思っている

    解答を見ることは「悪いこと」をしていると考える必要はありません。解答を見ることが、学習内容を理解するために一番必要なことだと考えているのであればそれで良いのです。

  • 72. 考え方がわかっていなくても答えがあっていれば満足する

    考え方がわかっていなくても答えがあっていれば大丈夫だと思っていませんか?公式は丸暗記すればいいと思っていませんか?

  • 73. 書かずにできる方が頭がいいと思っている

    書かずにできるかどうか、チャレンジしてみるのも時には面白いかもしれません。しかし、普段の勉強からできるだけ書かないようにするというのはおすすめできません。基本的には書いて勉強することをおすすめします。

  • 74. プリント類の管理が極端に苦手

    受け取ったプリントをバラバラ、順番もごちゃごちゃにしてしまい、どのプリントが必要なのかわからなくなってしまう人も結構多いのではないでしょうか。「気をつける」などの精神面によりすぎない、周りの人からの具体的な支援が必要かと思います。

  • 75. なんでも後回しにしがち

    後でやろうと思っていても、多くの場合はやらずに終わってしまうのではないでしょうか。周りの人の協力を得ながら、後回しにしない工夫を考えてみましょう。

Ⅷ.認知・論理・知識・アナロジー等の基礎能力

勉強時間に対して成績の伸びが著しい人は、学習内容の前段階での能力が高い傾向があるように思います。勉強を通じてこれらの力を向上させるために、まずは自分の苦手なところを意識することから始めましょう。

  • 76. 文章を読むことに慣れていない

    文章を読むことそのものに慣れていないと、大量の文字を見ただけで億劫になってしまいます。これでは文章題は解く前から諦めてしまうほかありません。

  • 77. 文章の精読ができない

    文章をなんとなく読むのではなく、ひとつひとつの言葉を正確に捉え、疑問点を浮かべながら読解することができれば、自習だけでも授業を受ける以上の学習効果を上げることができます。

  • 78. わかったことや学んだことを説明したり、書いたりして表現できない

    頭の中で考えている「ことば」と、話すときや書くときの「ことば」は異なります。日常生活で自然とできるようになるものではなくトレーニングが必要です。

  • 79. 短く要点だけ答えることが苦手・「だいたい」で捉えることが苦手

    重要な部分とそうでない部分を見極め、短く要点だけ表現することができれば、自身の学びを明確にすることができます。

  • 80. 時系列に説明するなど、話の前置きが長い

    出来事が起こった順に説明したり、前提となっていることを長く話すと、発言の重要な部分になかなか辿り着きません。時間が余計にかかったり聞き手が興味を失ってしまいます。

  • 81. 因果関係がどういうものかわかっていない

    「時系列で起こったこと」や「相関関係」を「因果関係」と混同して理解してしまう。

  • 82. トートロジー(同語反復)を使うことが多い

    「雨が降っているから天気が悪い」など、同じ意味の言葉が(しばしば因果関係があるかのように)繰り返される。

  • 83. 仮説思考が苦手

    仮説・検証を行うことで、正解を導いたり、勉強方法を改善することができます。情報量が限られている中で、仮説を立ててみるということを苦手とするケースが多くあります。

  • 84. 逆算的思考に慣れていない

    得たい結果をイメージして数値化し、そこから逆算することで例えば、1日あたりの解くべき問題数を出すことができます。これをができないと計画が無謀なものになりがちです。

  • 85. 場合分けの思考ができない

    起こりうる複数の分岐について、それぞれの場合を並べ立てて比較検討する発想がない、または分岐して考えるのが苦手。

  • 86. 関連づけ・アナロジー的な思考が苦手

    新しく学んでいることと既に知っている知識の共通点を発見することで、応用的理解を深めることができます。

  • 87. 語彙・知識が少ない

    語彙・知識が多いほど、新しく学習することを理解し、既知のものと結びつけやすくなります。

Ⅸ.学習環境

成績の向上には、勉強する人自身だけでなく、周りの環境も大きく影響します。環境か変わると成績が伸びるということもあります。勉強を始める前に自分の学習環境をチェックしてみましょう。

  • 88. 集中できる「いつもの自習場所」がない

    継続的な勉強をするには勉強を生活のルーティーンに組み込み、特に意識しなくても勉強するようにならなくてはなりません。「いつもの自習場所」があることが勉強の習慣化を助けます。

  • 89. 家だと勉強できない

    普段の勉強場所が家であってもそうでなくても、家で勉強できるようにしておく方が良いでしょう。現時点で勉強しづらい環境であれば、ご家族と相談してみてください。

  • 90. 勉強場所の情報量が多い

    勉強場所が散らかっていたり、ものが多いと、勉強しているときに視界に入る情報量が増え集中しづらくなってしまうことがあります。

  • 91. 心理的安全が保証されていない

    深い集中に達するには、心理的な安全が確保されていなければなりません。その場所に自分がいてO.K.というメッセージを受け取れる場所を見つけましょう。

さいごに

91項目もの長いリストを読んでいただきありがとうございました。読んだ方にも当てはまるものがあったのではないでしょうか?

たとえ、たくさん当てはまることがあったからと言ってネガティブになることはありません。自分ののびしろがわかったのですから、どうやって理想に近づけていくかを考えて地道に実行していきましょう。

成績が上がるだけでなく、これからの人生における様々な場面で自分を助けてくれる技術を得られるかと思います。

この記事を書いた人

坂本 諒

ティーシャル代表。数学、物理、化学などを担当。

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