本当の意味で生徒を「叱る」というのは、相手のむき出しの心に触れるという信頼関係があった上での行為である

叱られて泣いている子供

こんにちは、桜井です。

今回のテーマは「叱る」ということです。

学校で先生が生徒をあまり叱らなくなっているからか、新しく講師になる人も「叱り方」が分からないことが多いようです。生徒を正しい方向へ導くためには、時に厳しくあたることもできないといけないでしょう。

信頼関係の構築が最優先

叱ることは、単に怒鳴ったり怖い顔をすることとは違います。

たまにとにかく厳しくやってりゃいいんだと言わんばかりに怒鳴り散らしている人がいるのですが、あれは叱られている方がそっぽを向いていることに気づいているのでしょうか。

こういったケースは親と子の関係の場合にもみられます。要は叱られている方の心に何にも響いていないのです。

その理由は、信頼関係が構築できていないことにあります。

人間はあまり人の言うことを聞くようにできていないように思います。少なくとも僕は人の指示に従うのが苦手です(笑)あっ、それは歪んだ性格が原因かもしれませんね…

ただ、大多数の人は、「この人の言うことは聞こう」と思ってない人から何を言われても耳を傾けないのではないでしょうか。

周りの人間関係で「この人の言うことはどうでもいいや」と正直思っている人は誰でもいるでしょうし、極端な話道を歩いていて知らない人からいきなりアドバイスをもらっても、「なるほど!」なんて思うことはないのでは?

だから、ある生徒の行為を正そうと叱る前にちょっと考えてみてください。

その生徒はあなたのことを信頼していますか?少なくとも、言うことを聞いてくれる程度には。

自信がないなら、叱らない方がいいかもしれない。

信頼関係の構築が先ですよ。
参考:信頼貯金: 人間関係力を高めるヒント~幸せな人間関係の築き方~

叱ると決めたら、泣かすまでとことん。

信頼関係ができているのなら、怒鳴る必要も怖い顔をする必要もないと思います。

一方的にこちらが話をするだけでなく、きちんと相手の言うことにも耳を傾けたらいいです。

その際、時間と場所を確保してとことんやることです。

とことんやるっていうのは、僕の場合相手が泣いたり、不機嫌になったりするくらいまでを意味します。
※個人差があるので、必ずしも涙が流れることのみを言っているのではありません。

人が涙を流すときって言うのは、心が大きく揺れ動いているときです。

たまに、口では言うだけいって頭では聞き流している生徒がいますね。

「わかったよ、やるよ」と言っておいて、本心では本当にやろうと思っていないということです。

我々講師はそれにだまされてはいけません。

本当に相手の心に突き刺さっているとき、それは相手が泣いているときです。

そういうときに相手が語るのは本音です。心を晒しているからこそ、涙が流れるのです。

その本音の部分と対話することができれば、相手を変えることも可能になります。

だから僕は叱ると決めたら、生徒が泣きわめこうが暴れようが、それでいいと思っている。

だから時間と場所を慎重に選ぶ必要がありますね。

別に涙が流れなくてもいいのですが、相手の心境を表す分かりやすい指標だとは思っておいてください。涙はチャンスなのです。

これらは、表面的な作り笑いでヘラヘラしているような時にはできないことです。講師も、生徒もです。

叱るとは相手のむき出しの心に触れること。そんなこと、信頼していない人にはさせてもらえないでしょう。だからこそ、変えたい相手との信頼関係をきちんと作るのです。

講師は、きちんと生徒を見つめていないといけないのだ

だから、僕は真の意味で機能する教育は個別指導しかないと思ってます。集団の中の一人という存在に過ぎなければ、心に触れるほどの信頼関係はつくれません。

有名な先生ならどうか、とも考えることができます。生徒はその先生のことをよく知っていて、尊敬しているならば心に触れることはできないか?

結論は「できません」。それは一方通行で、とても薄っぺらいものです。講師から生徒への信頼関係は少なくともありません。お互いが信頼していないと、本当の関係ではないです。

だからこそ、有名でもない一般の学生であっても優秀な講師になれると思います。教育業界は、少数の有名講師に牛耳れる業界ではありませんよ。

責任を持ってきちんと生徒を見つめつづけている講師は、学生にだってたくさんいます。

と、話が脱線気味ですが、今回は「叱る」ということでした。コツコツ信頼を貯金していくことを僕も心がけています。

私たちは、横浜にある小さな個別指導の学習塾です。

一般的な学習塾では、予め決まったカリキュラムに生徒を適応させることが重視されています。

私たちにとってもカリキュラムは大切なものですが、勉強を通じて生徒自身が「どう勉強したいか」考えて行動できるようになることが、勉強を楽しむことに繋がり、長期的な学力の向上に貢献すると考えています。

「勉強する力をつけたい」「どうせやるなら勉強を好きになってもらいたい」という方は是非ティーシャルをご検討ください。

この記事を書いた人

桜井 啓太

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