自己分析から始める定期テスト対策

自己分析

こんにちは。講師の前田です。

初めてブログを書きます。生徒と関わるなかで感じることをアウトプットすることで、指導のポイントを明確にしたり自身の指導スキルの向上に役立てればと思います。

今回は定期テストの勉強について感じたことを書いていきます。

まずは想像してみてください。定期テスト直前だけどテスト範囲に指定されている問題集に全然手がつけられていない。

そんな時、あなたはどうしますか。

順番にやるか、ヤマをはるか

テスト直前にできることは限られています。大体の人は①順番にやる②ヤマをはるのどちらかを選ぶのではないでしょうか。

とりあえず前から解いてみる場合、試験範囲の全部は終わらないので時間の許す限りのところまで進めてみることになります。

テストで出るところにヤマを張ってその部分だけを練習する場合は、先生が授業中に言っていた「ここでるよ」という情報を頼りに勉強する問題を選ぶことになります。

テスト直前なのですからいずれにしても、試験範囲全てを勉強することはできません。

「できるようになったこと」は増えたか想像してみよう

さて、あなたが選んだ方法で勉強したとして、テスト当日になった時のことを想像してみてください。

問題集を解き始める前の状態に比べて、「できるようになったこと」はどれくらい増えたでしょうか。問題を解いてみたはいいものの、「できるようになったこと」があまり変わっていないということはないでしょうか?

既に正解できる問題を練習しても、難しすぎる問題に取り組んでもできるようになった問題は増えません。それでは無駄な(もったいない)時間を過ごしてしまうことになってしまいます。

自分を知る

無駄な時間を減らすためにどうしたらよいでしょうか。私が重要だと思うのは客観的に自分のことを評価して自分の強み・弱みを理解してから勉強に取り組むこと。つまり、「自分を知る」ということです。

自分が苦手だと思う単元があるなら、その単元を中心に練習すればいいでしょう。時間が少ない中で得意な単元をわざわざ練習することは時間の無駄ですよね。

自分は基本が固まっていないと思うのなら、とりあえず例題や基本問題のようなものだけを解いてみればいいと思います。基本すらできずしてテストで点が取れるわけがありません。

逆に、自分はそこそこ理解できていると思うのに、いたずらに基本問題ばかり解くことに時間を費やすことはもったいないですよね。

まずは他人の分析から

ではどうしたら自己分析ができるようになるのでしょうか。

まずは他の人や現象を見て分析してみるといいと思います。これは勉強以外のことでも全然構いません。

たとえば、私は中学の部活で野球をしていたのですが、エラーをした友達を見てなぜエラーをしたのかを考えてみることがありました。捕球時にグラブの向きが逆になっていたなとか、腰が高くなっていたなとかのようにです。

分析することは原因を追求することです。そして、原因を追求するためには現象や結果をしっかり観ることが必要です。

他の人やものを観察するとき、主体と客体は明確に分かれているので対象を客観視することは比較的易しくなります。しかし、自己分析の場合は自分のことを他人の視点から評価しなければいけません。

自己分析は最初はなかなか難しいと思います。ですから、まずは自分以外のことを分析する練習をするのです。

自分以外のことを分析できるようになれば、分析する時に評価するポイントが自分の中でなんとなく見えてくると思います。自己分析の際も、そのポイントを自分に当てはめてやればいいのです。

私が自己分析のときに意識していること

一例として、私が自分の勉強について分析する時に意識していることを紹介します。

時間に追われている状況でないのであれば、一通り問題を解いてみて、わからなかった問題には丸印などマークをつけます。

そうすれば、自分のまだ理解できていない部分がわかるので、印をつけた問題を重点的に復習して、できるようになるまで続けます。冒頭に書いたような時間がない状況では、問題集を一通り解いている時間はないので、授業中の演習で自分があまりわかっていないと感じた単元をとりあえずできるようにします。

ただ、これは感覚的に分析しているので、分析の精度は落ちてしまいます。自分はそれが嫌だったので、問題集を完璧にするのに必要な時間をテストの日から逆算して、前もって取り組むようにしていました。

勉強に関して自己分析するのが難しいと思った方は返却された模試を見てみてください。見るのは点数でなく、分析コメントの欄です。

模試の結果からあなたの特徴を分析してくれているので、結果とコメントを見比べて、分析の仕方を知ってみるといいと思います。

まとめ

今回はテストの点数を伸ばすには、自己分析をできるようになるといいという話をさせていただきました。

ですが、自己分析をできることはテストだけでなく、全てのことにおいてプラスに働くと思います。たとえば、大学の学部を選ぶ際に自己分析ができていれば、自分にとっていい選択をする助けになるでしょう。

自己PRをする時にも自己分析能力は役立ちます。自己分析能力が自分には足りないなと思った方がいましたら、まずは自分以外を分析する練習から始めてみてはいかがでしょうか。

私たちは、横浜にある小さな個別指導の学習塾です。

一般的な学習塾では、予め決まったカリキュラムに生徒を適応させることが重視されています。

私たちにとってもカリキュラムは大切なものですが、勉強を通じて生徒自身が「どう勉強したいか」考えて行動できるようになることが、勉強を楽しむことに繋がり、長期的な学力の向上に貢献すると考えています。

「勉強する力をつけたい」「どうせやるなら勉強を好きになってもらいたい」という方は是非ティーシャルをご検討ください。

この記事を書いた人

坂本 諒

ティーシャル代表。数学、物理、化学などを担当。

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