主語の概念を説明するときの難しさ

英語の説明をするとき、避けて通れないのが主語の概念です。「…は」「…が」という訳をするのが主語、という説明だと、不完全な部分が多く、なかなか指導の現場では通用しないことが多いです。

象は鼻が長い、の文の主語はどこでしょう。象でしょうか、鼻でしょうか。「は」や「が」を主語と捉えると日本語にとってとても自然な文の分析ができない、という例があります。この他にも、ウナギを注文するという意味で「僕はウナギだ」というとき、これを「I am an eel.」とは翻訳できないですね。

もちろん、「僕はウナギだ」を「私は男だ」のように、自分の属するカテゴリを表す文として理解することはできます。ウナギを主人公としたお話なら、こういったことが起こるでしょう。

伝えたいのは、主語の説明として「…は」「…が」では成り立たない例が、日本語には多く存在するということです。英語が分からない、英語でつまづいてしまう、嫌いになってしまう学生にとって、この問題は意識はされなくても重要な問いを孕んでいると思います。

高校生になって、長く、複雑な文を解析するになると、「主語」や「述語」をより頻繁に取り扱うことになりますが、この時も困惑する生徒が多いのではないかと思います。

主語を明確に定義するには、動詞を定義する必要があり、動詞を定義するには…となかなか簡単に行かないのが現状なのですが、どうしたものでしょう。

日本語には主語はない、とする日本語学者の人もいます。私はこの意見に賛成なのですが、しかし日本語にないからといって、英語を理解するのに主語をなくしていいか、というと、そうはいかないですね。

文系特有の「物事を難しく考える癖」みたいなものが私にはあるのかもしれないですが、ここを解決するために日々奮闘を繰り返しています。

また何か見つかったらここに書こうと思います。英語講師のつぶやきでした。

この記事を書いた人

片岡 正義

主に国語・英語を担当。言語を理解する上での「からだ」と「あたま」の双方から楽しみを感じられるような授業をしたいと思っている。

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