教材・本の紹介

4STEP数学の特徴と使い方

4STEPとは

4STEPは教科書に準拠した問題集として多くの学校で利用されている問題集です。数学「Ⅰ」・「Ⅰ+A」・「Ⅱ」・「Ⅱ+B」・「Ⅲ」と学習する内容に応じて複数のバージョンが用意されています。

問題量が豊富で解答も別冊で用意されている充実しているのですが、教科書と学校の授業の理解が前提となっているつくりのためか、一部の高校生には忌み嫌われている印象もあります。

本格的な受験勉強に入る前の準備段階として、教科書で学習した内容を習得し、その先へ繋げられるような実力をつけることができます。

本書は、教科書「数学Ⅰ」「数学A」に準拠した傍用問題集として、教科書と併用し、その学習効果を高める意図のもとに編集したものである。
『4STEP 数学Ⅰ+A』p1より

4STEPの特徴

4STEPの特徴をざっくりまとめると以下のようになります。

  • 教科書に沿った練習問題集
  • 基礎、応用、発展に別れた取り組みやすい構成
  • 教科書で足りないところを補うセットで1つのような存在

4STEPの基本情報

教材名
4STEP 数学
著者
数研出版編集部
出版社
数研出版
サイズ
A5判
ページ数
問題集:208ページ・別冊解答編:176ページ(『4STEP 数学Ⅰ+A』の場合)
価格
税込429円(本体価格:390円)
販売
塾・学校用教材

4STEPの構成

教科書の章や節ごとに、以下のの4つのステップで構成されています。

  1. STEPA:教科書の例題や練習問題レベル
  2. STEPB:教科書の章末問題レベル
  3. 発展問題:教科書本文では扱われていない重要な問題
  4. 演習問題:入試に近い問題

STEPA

教科書の例題や練習問題レベルの問題です。節ごとの基本的な事項の確認・練習を主な目的とします。問題集の各節の冒頭に学習内容の要点がまとめてあるので、参考にしながら解くことができます。

STEPB

教科書の章末問題レベルの問題です。STEPAで身につけた内容をもとに応用問題の練習を行います。STEPの中でも徐々にレベルアップするように問題の順番が工夫されています。

発展問題

さらに発展的な内容で、教科書には書ききれなかったものの重要度の高い問題がある場合、発展問題として出題されます。例題が与えられることが多く、自力で取り組めるような工夫がされています。

演習問題

各章の最後に用意されている入試または入試に近い問題です。基礎から応用までその章で学習した内容の総復習として取り組むことができます。

その他の要素

要項

各テーマごとに重要事項や公式が簡潔にまとめられています。

例題

教科書の補足的な役割として、問題を解くにあたっての考え方や要点・例題の模範解答が問題の前に示されることがあります。

*印問題

問題数を絞って学習したい場合、*印のついた問題に取り組めばひと通りの内容に触れることができるようになっています。

4STEPの難易度

4STEPでは初歩的な確認問題から教科書節末の応用問題レベルまで幅広い問題が収録されています。

はじめて学習する範囲について、学校の定期テスト等を見据えて力をつけるのに十分な内容と言えます。

どんな人におすすめか?

教科書で習った内容をもとにこれから練習を積みたい人

教科書で初めて学習した分野について、教科書に載っている問題だけでは十分な演習量とは言えません。問題集で改めて要点を確認しながら基本問題の演習を積むことで基礎を固めることができます。

定期テスト対策などで実力をつけたい人

4STEPを教材としている学校では、問題集内の問題の類題がそのまま定期テストに出題されることも少なくありません。基本事項の習得が終わったら応用問題に進み、問題を解き進める力をつけましょう。

4STEPの使い方

1.STEP A、Bを解く

問題は教科書と同じ章構成になっているので、授業で学習した範囲に従って解き進めるとよいでしょう。

問題によってはページ下にヒントが与えることがあるので、少し考えても解き方の方針が立たない場合は参考にしてみましょう。

2.発展問題も進める

STEP A、Bを解き進めてある程度理解が進んだらそのまま発展問題に取り組みましょう。

もちろんすべての問題に取り組むのが理想ですが、「数学が苦手だ」「試験まで時間が無い」など余裕が無い場合は発展問題を一旦後回しにして、STEP A、Bで力を養うことに時間を割くのも一つの方法です。

3.間違えた問題を解きなおす

はじめにひと通り解く際に、間違えた問題に印をつけておくと復習がしやすくなります。少し時間を空け、テスト前などに間違えた問題を解きなおし再度内容の確認を行うとより理解が深まるでしょう。

4STEPで勉強するときの注意点

解説がないと難しい

4STEPの問題集本体は巻末に最終的な答えのみ掲載されています。別冊解答をなくしてしまったとか、学校に預かられているような場合はまともな答え合せと復習ができませんので非常に使いづらくなってしまいます。解答をなくしてしまった人は必ず買い直してください。

解説が丁寧ではない

別冊の解答解説編は模範解答をそのまま載せたようなもので、解説があまり丁寧ではありません。解説を読んでもわからない場合は学校や塾で先生に質問するなどして補うといいでしょう。

4STEPと併用したい参考書や問題集

  • 対応する各学年の教科書

4STEPの代わりに使える問題集

  • 白チャート

4STEPの後に取り組むべき問題集

  • 黄チャート
  • 青チャート

私たちは、横浜にある小さな個別指導の学習塾です。

一般的な学習塾では、予め決まったカリキュラムに生徒を適応させることが重視されています。

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この記事を書いた人

瀧本悠樹

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