読書感想文の書き方がわからない人がもつべき習慣

こんにちは、坂本です。
先日ある中3の生徒が国語の感想文の課題を前にして「無理だあぁぁーーっ!」と言う心の叫びが聞こえたので、感想文を書くお手伝いをしました。
その時に、読書感想文を書くために必要な習慣について思うことがあったので紹介します。
「感想がない」という感想
これまでも何人か「感想文が書けない人」に指導をしたことがありますが、多くの人が口にするのは「感想がない」という感想です。なんでもいいから書いてごらんと言うと、
面白かった。とか、楽しかった。
といういわゆる小学生並みの感想になってしまいます。(小学生だからこれでいいというわけではないですが)
お手伝いしたこと
- 他人の感想を読んでもらう
- 本文を読みながら登場人物や時系列、印象に残った行動やその意味などを整理
まずは、彼が好きな某アニメの感想ブログ記事を検索して読んでもらいました。感想ブログと言っても印刷するとA4の紙8枚分にもなり読むだけでも大変そうでしたがそこは好きなアニメの記事、無事に読み切ることができました。
それから、本文を読みながら登場人物や時系列、印象に残った行動やその意味などを整理しました。
僕がしたお手伝いはこの2つです。
後は彼自身が思ったことが何かしら出てきたようで自力で描き切ることができました。
本文を読みながら登場人物や時系列などを整理するというのは学校の国語の授業でいつもやっていることです。それに対し、他人の感想(ましてやアニメの感想)を読む機会はあまり多くないのではないかと思います。
感想をもち、言語化する力は後天的なのもの
感想をもち、言語化する力というのは、生まれながらに持っているものではありません。その人が触れた人や作品の積み重ねによって後天的に会得するものです。
昔は感想文を書くことが苦手でした
筆者の過去を思い出してみても、感想の課題というものは基本的に苦手だったと記憶しています。国語や道徳の感想や読書感想文は非常に短く済ませたり、きちんと書いたとしても非常に時間がかかっていました。
ところが、今では感想を書く/言う苦手意識はなくなり、映画を見たり美術展等を見たりした後はしばらくその作品に対する感想が頭の中をかけめぐります。
他人の感想を自分の中に取り入れる
その間にどうやって感想を書く/言うことに対する苦手意識を取り払ったのかというと、
- 中学生の頃に聞いていたラジオ
- 高校生の頃よく読んでいた音楽雑誌
- 大学時代の読書
これら様々な「他人の感想」を自分の中に取り入れながらだんだん自分なりの感想をもてるようになってきたのだと思います。
好きなテーマの感想を読む習慣をもつ
一昔前だったら「他人の感想」を読むといったら新聞に書いてあるコラムや、社説を読むことでいた。
しかし、小中学生にとっては新聞に書いているトピックはほとんど興味がないというのが現実です。だったら、自分にとって興味があるテーマの「他人の感想」を読む習慣をもってもらいたいと思います。映画でも音楽でもゲームでもスポーツでも何でもokですよ。
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